
John Ryder
パナソニック株式会社
オリンピックマーケティング室

Sergey Braitsev
ソチ冬季オリンピック組織委員会

David Rodriguez
国際オリンピック委員会(IOC)
技術・情報部門
プロジェクトマネージャー
会場演出や映像機器のサポートを通じてオリンピックを支えてきたパナソニック。そのAV技術は、大会運営のバックグラウンドにおいても活用され始めている。中でも欠かせない通信手段のひとつになってきているのが「HD映像コミュニケーションシステム(HDVC)」。離れた場所を一般的なインターネット回線でつなぎ、フルハイビジョンの高画質、高音質で対話ができるこのシステムは、ソチ冬季大会の運営拠点が離れた場所にあるという課題に見事に応えた。離れたチームがひとつにまとまり、大会運営をスムーズにおこなうサポートを果たした。
世界を駆け巡るIOCスタッフの必須ツールとなったHDVC
パナソニックのHDVCが、一般的な遠隔会議システムと異なる優位点は、使いやすさと映像の品質だ。それは、特別な専用回線を必要とせず、一般的なインターネット回線を使いながら、ノイズや途切れのないハイビジョン映像でのやりとりがおこなえる、パナソニックが様々な映像づくりのサポートを通じて築き上げてきたAV技術がベースにあるからだ。IOCのデビッド・ロドリゲスは、パナソニックのHDVCがIOCスタッフの活動を支える必須ツールになっているという。

「パナソニックのHD映像コミュニケーションシステムを導入して以来、IOCでは、あらゆるオペレーションにおいて活用しています。IOC本部のあるローザンヌや出張先、例えばブエノスアイレスやモナコ、そして大会の開催地であるソチを繋ぎ、常にビデオカンファレンスをおこなっています。ミーティングに使う事により時間も節約でき、出張の回数を減らす事に成功しました。インターネット回線があれば世界中のどこからでも繋げられるのは本当に便利です」

会議以外にも活用できる高画質・高音質
高画質な映像が送受信できるという特徴を生かして、IOCや大会の組織委員会では、HDVCを会議以外にも活用しているという。例えば、撮影した競技の映像をテレビ向けに配信するために活用したり、ローザンヌの本部へ送りインターネット配信向けに編集・公開するなど。その用途はまだまだ新しい可能性を秘めている。パナソニックのHDVCを積極的に活用していただいているIOCからは、さまざまな要望や改善提案も届いている。今後、さらに使いやすく、実務的な機能も備えた新しいシステムへと広がっていくだろう。それこそが、パナソニックがオリンピックに取り組む意義のひとつなのだから。
