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オリンピック・パラリンピック放送をサポートする
パナソニックの放送機器ソリューション

オリンピック・パラリンピックの競技映像は競技会場での映像が国際放送センター(IBC)を通して世界各国のテレビ局へ届けられ、世界中に配信されます。パナソニックはオリンピック・パラリンピック放送システムの設計、構築、技術サポート、機器の提供など、OBS(オリンピック放送機構)やRHB(放映権局)を影から支えています。
高画質で没入感のある映像美」「臨場感あふれるクリアな音声」で、スポーツの持つ情熱と感動を世界へ伝える。パナソニックが目指す放送機器ソリューションをご紹介します。

サポートする技術革新の歴史と東京2020大会注目の技術

放送技術の進化はオリンピック放送と密接な関係にあり、大会の度に技術革新を発表してきました。 1992年のバルセロナ1992大会以降、アナログからデジタルへ、スタンダードからハイビジョンへ、テープからメモリーカードへと放送技術は進化し、2012年には3D放送の実験も実施。放送技術革新に伴い、 タイムラグの無い放送やカラー補正など最新鋭の技術を駆使し、オリンピック・パラリンピックの情熱をお伝えしてきました。
東京2020大会で、注目される放送分野での革新は、本格的な4K/8Kテレビ放送に向けたHD/4KやSDR/HDR映像の同時制作・同時放送が行われる事です。こうした変化に対応する為、当社では、ベースバンドからIPへ、HDから4K/8Kへ、SDRからHDRへと、大きな技術革新を伴う放送機器ソリューションの提供を通じて、オリンピック・パラリンピックの映像制作、放送に貢献しています。

東京2020大会では、オリンピック期間中は42会場で339もの種目が、またパラリンピック期間には540種目が展開されます。各映像をタイムリーに世界へ届けるべく、国際放送信号だけでも、4K放送用の信号が45波、フルHD放送用の信号が76波準備されています。2016年に開催されたリオ2016大会では、フルHD放送信号のみで55波だったことと比べると、東京2020大会における放送がいかに複雑化されているか一目瞭然です。
パナソニックは、今まで培ってきた技術力・商品力・サポート力で、放送システムのインフラ作りからオリンピック・パラリンピック放送を支えています。

カーボンゼロのオリンピック・パラリンピック中継を目指す取組

オリンピック・パラリンピックでは、すべての活動を通してCO2排出ゼロを目指すというところも目標の一つです。 地球環境への負荷軽減に放送機器ソリューションで貢献するため、今大会ではIBC内にも変化があります。

これまでOBSやRHBはIBC内の各々のブースのラックルームに機材を持ち込んでシステムを構築していました。機材冷却のためには全館で高レベルの冷房が必須。リオ2016大会ではサッカーグラウンドが約12面分の広さがあるIBCにおいて、莫大な冷却設備を必要としていました。

しかし、東京2020大会では、IBC内にCTA( centralized technical area )と呼ばれるエリアが作られ、これまでテレビ局が各々ラックルームに持っていた機能をCTAに集約することで、高レベルの冷却箇所を大幅に減少させ環境負荷低減を実現させています。当社では、この変化に対応すべく、機器単体での消費電力の削減は無論、システム設計、機器の配置等を一から見直し、オリンピック・パラリンピックのビジョン実現に貢献できる様なソリューションを提供しました。そして、これらの取り組みは今後のオリンピック活動でさらに加速され、カーボンゼロのオリンピック放送を目指していく事になります。

世界最高峰の放送システムを担当する責任

会場での観戦機会が限られ、今まで以上に「伝える」ことが大切となった東京2020大会。 放送システムを現場で支えているパナソニック担当者はこう語ります。 「コロナ禍で社会全体がコロナと対峙する中、我々の仕事も日々コロナとの戦いです。コロナに感染しない様にする事、安全に業務を完結させる事、様々な努力を日々行っています。そんな中で、絶対に失敗が許されない事が当たり前のオリンピック・パラリンピック放送の実現に貢献する事。責任や困難も大きいが、世界最高峰の大舞台で仲間と共に新しい技術で、多くの困難を乗り越え、この仕事にチャレンジできる事に誇りを感じます。」

コロナによって開催形式が大きく変わった今大会。しかし、このような状況だからこそ、オリンピック・パラリンピックの興奮を世界でわかちあえるように、スポーツの感動で世界を元気に出来るように、パナソニックは放送機器ソリューションで東京2020大会をサポートしていきます。