富山

昭和43年、子どもの笑顔の種を、富山に蒔きました。

「企業は社会の公器である。したがって、企業は社会とともに発展していくのでなければならない」――これは、創業者松下幸之助の言葉であり、創業以来、私たちが、常に経営や行動の拠り所としてきた大切な理念でもあります。

企業にとっての人材、資金、物資など、あらゆる経営資源は、すべて社会が生み出したもの。企業は、こうした資源を社会から預かり事業活動を行っている以上、社会とともに発展し、その活動は透明で公明正大なものでなければならない、と私たちは考えます。そして、事業を通じてより豊かなくらしの創造に寄与するとともに、さまざまなカタチで社会貢献活動に取り組んでまいりました。

創業50周年を迎えた昭和43年、私たちは、子どもたちの安全や福祉のために、総額50億円の寄付を決意。全国都道府県と政令指定都市に毎年3億円以上を15年間にわたり分割して贈呈しました。富山県では、その使い途として「長く感謝の気持ちを示したい」とのお心遣いから、基金化を決定。条例として「富山県『松下電器』児童福祉事業基金」を創設しました。特定企業の名を冠した条例は異例のことでした。そして、太閤山ランド(射水市)の整備や交通安全教育に活用した残りを運用し、昭和58年から運用益で備品購入を開始。保育園や障がい児団体などを選定し、テレビやビデオ他、希望に応じて遊具などが毎年贈呈されています。「企業は社会の公器である」と説いた松下幸之助の思いは、子どもたちの笑顔の種となり、いまも県内各地でたくさんの笑顔を咲かせています。

大正7年の創業以来、私たちがここまで歩んでこられたことは、富山のみなさまをはじめとする、たくさんの方々のご愛顧とご信頼の賜物と心より感謝申し上げます。これからも変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

おかげさまで、パナソニックは創業100周年を迎えました。