青森
昭和36年、青森ねぶたに灯った地域への思い。
囃子が鳴り響き、ハネトたちが乱舞する。巨大なねぶたが、その姿を誇るかのようにねり歩く。青森の人々の情熱が一気にはじける、青森ねぶた祭。私たちが参加させていただくようになって、今年で45回目となります。
「企業は地域社会にとけ込み、これと一体化していくという心がまえを持つことがきわめて大切なのであって、そうした基本の心がまえに立って、あらゆる面で地域社会と調和し、共存共栄をはかっていくところに企業の大きな社会的責任があると思うのです」。創業者松下幸之助は、企業は社会の公器であるという理念のもと、活動している地域に貢献することを大切にしていました。地域に密着した、もっと愛される店づくりへ。昭和36年に『青森ナショナル店会』として、青森ねぶた祭に参加させていただいたのも、それと同じ思いからはじまっています。
ねぶた師をはじめとする、青森の方々と力を合わせてねぶたを制作。祭りになると、地元のみなさまと共に囃子を鳴らし、跳ね踊り続けて50年以上。ねぶた本体も、時代の流れと共に、より躍動的に、より緻密に、より大胆に、よりあかるく、より鮮やかに進化してまいりました。そこには、ささやかながら私たちの技術も貢献しております。白熱電球が、より省エネな電球型蛍光灯に代わり、さらに発色がよく、低消費電力のLED電球となって、伝統に新たな光を灯しています。
いまや地域の祭りという枠をこえて、世界中から6日間でのべ約300万人以上もの人々が訪れる、日本を代表する祭りとなった、青森ねぶた祭。今年も、参加させていただく予定です。短いけれど熱い、青森の夏がまたやってまいります。
大正7年の創業以来、私たちがここまで歩んでこられたことは、青森のみなさまをはじめとする、たくさんの方々のご愛顧とご信頼の賜物と心より感謝申し上げます。これからも変わらぬご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
おかげさまで、パナソニックは創業100周年を迎えました。