宮城

平成26年、ゆりあげに灯った希望への祈り。

「企業は地域社会にとけ込み、これと一体化していくという心がまえを持つことがきわめて大切なのであって、そうした基本の心がまえに立って、あらゆる面で地域社会と調和し、共存共栄をはかっていくところに企業の大きな社会的責任があると思うのです」――創業者松下幸之助は企業は社会の公器であるという理念のもと、活動している地域に貢献する大切さを説き、それが私たちの行動の指針にもなっています。

昭和49年、宮城県名取市に設立された仙台工場も、地域に根ざした活動に力を入れています。小学生たちの健全な育成・交流を目的に、毎年、サッカー大会や野球大会を工場のグラウンドで開催したり、地域ぐるみでの周年記念イベントも行ってきました。

そして、平成23年の東日本大震災。工場の被害はもちろん、周辺、特にゆりあげ(閖上)地区では多大な犠牲者を出しました。そこで、復興に向け工場復旧を急務としながらも、『従業員のケアと地域の支援』を推進。復興祭を工場で開催したり、震災後も活動を継続する『閖上太鼓保存会』に練習場所を提供したり、市の復興部会においてもさまざまなお手伝いをしてきました。ゆりあげ地区の追悼行事ではメッセージ入りの絵灯籠で1キロメートル以上に及ぶ『光の道』をつくるため、風雨に強く繰り返し使える『LED絵灯籠』を開発して製作。平成26年、2500基を寄贈しました。追悼を間近に控え、絵灯籠の設置を私たちもお手伝い。復興への祈りを、地域と共にこれからも灯し続けます。

大正7年の創業以来、私たちがここまで歩んでこられたことは、宮城のみなさまをはじめとする、たくさんの方々のご愛顧とご信頼の賜物と心より感謝申し上げます。これからも変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

おかげさまで、パナソニックは創業100周年を迎えました。