千葉

平成18年、習志野にも花開いた地域貢献の思い。

「桜花らんまんを待って浮かれるのもよいけれど、色づくつぼみを仰いで、その耐えてきた日々をそっとねぎらうのも、また人間らしい思いやりであろう」――四季折々の興趣を与えてくれる日本の美しい自然を愛した創業者松下幸之助は桜をこう愛で、人の歩みにも重ね、耐えぬいた人生の開花も惜しみなくたたえています。

実はパナソニックには、桜の名所があります。JR京葉線の車窓から一望できる 千葉県習志野市をはじめ、大阪府門真市の本社と豊中市、神奈川県茅ヶ崎市の4カ所。未活用地を活かしたもので、建築家安藤忠雄氏が設計。平成18年から順次開園し『さくら広場』の名前で親しまれています。ピンクに染まる春だけでなく、青葉の夏、燃える紅葉、冬の寒さに耐える強さと、四季折々の姿が楽しまれています。

これは社会との調和をめざし、昭和44年に企業市民活動の専門部署を設置、推進してきた一例。「企業は地域・環境との調和、地域社会の発展に大いに努力しなければならない」と提言していた松下幸之助の思いを、具現化したものです。他にも自社グラウンド施設の開放や、工場構内につくったビオトープでの自然体験イベント、地元森林の保全など、地域に根ざした活動を進めてきました。

みなさまに愛されて『さくら広場』の桜も、つぼみをふくらませる季節です。大正7年の創業以来、私たちがここまで歩んでこられたことは千葉のみなさまをはじめとする、たくさんの方々のご愛顧とご信頼の賜物と心より感謝申し上げます。これからも変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

おかげさまで、パナソニックは創業100周年を迎えました。