おうちでサイエンスショーをやってみよう ―エネルギー編― イベントレポート
パナソニックセンター東京では、子どもたちの創造性あふれる発想を支援するSTEAMワークショップシリーズを開催中!その一環として、おうちから参加できるライブ配信イベント「おうちでサイエンスショーをやってみよう ―エネルギー編―」を開催しました。
ゲストとして、TVやYouTube、イベントなどで活躍中の科学のお姉さん、五十嵐美樹さんが登場!科学の楽しさを学びながら、地球社会や環境と科学の関係ついて考えていきました。
その当日の内容をダイジェストでご紹介します。

<ゲストプロフィール>
五十嵐美樹さん
東京大学大学院修士課程修了。東京大学大学院客員研究員。幼い頃に虹の実験を見て感動し、科学に興味を持つ。学部在学時に「ミス理系コンテスト」でグランプリを受賞後、自身が科学に興味を持つきっかけとなった科学実験教室やサイエンスショーを全国各地の子どもたちにむけて開催、講師を務める。NHK「天才テレビくんYOU」や日本テレビ「月曜から夜更かし」で実験監修を務めるなど、メディア出演多数。
電磁石のしくみを学ぼう
はじめに、鉄くぎにぐるぐるとコイルを巻き、電気を流して磁石にする実験をしました。磁石となった鉄くぎに、クリップがたくさんくっついています。

このようにコイルに電気を流すと電磁石となります。磁石には、鉄などを引き付ける力もありますが、まわりの磁石と反発する作用もあります。この反発する力を応用すると、モーターを作ることができます。今回は、参加された皆さんと、おうちにあるものをつかった実験でモーターがまわるしくみを体感していきました。

少し繊細な実験でしたが、みなさんの実験に慣れた様子に五十嵐美樹さんも大変驚いていました。
この作用とは反対に、コイルの中で磁石を動かすと、電気を発生させることもできます。これを電磁誘導といいます。この原理を応用したものがIHクッキングヒーターです。

IHクッキングヒーターの中にはコイルがあり、コンセントから電気を流して生じた磁力に反応して、鍋底部分に電気が発生します。実際に鍋底部分に金属を近づけると、白熱電球が光りました。これら実験を通じて、電磁誘導・電磁石の原理をみんなで体感していきました。
省エネ・クリーンなエネルギーについて学ぼう
後半では、地球温暖化を防いでいくためになるべくエネルギーを使わない方法や、代替エネルギーについて学んでいきました。
まずは、白熱電球とLEDをそれぞれ手回し発電機を使って電気をつける実験。

白熱電球はたくさん回さないと電気はつきませんが、LEDは少し回しただけでも電気がつきます。この実験からもわかりますが、LED電球は、通常の電球より約85%も省エネになります。実際にこれだけ差が出る、ということをみんなで体感しました。
最後に学んだのは、代替エネルギーについて。「代替エネルギーといえばなんだろう?」という五十嵐さんの問いかけに、参加者から「太陽光発電!」「地熱発電!」「風力発電!」とたくさん回答が出ました。今回はその中でも、酸素と水素で電気を発生させる燃料電池のしくみを学んでいきました。

片側から酸素、もう片側から水素を入れると電気が発生しオルゴールが流れました。この原理を使ったのが燃料電池です。酸素と水素はくっつくと水になるので、とてもクリーンなエネルギーとして注目されています。実際パナソニックでも、燃料電池のしくみを使って商品を作っているんですよ。

イベント終了後のアンケートでは、「自由研究に使えそう!」「子どもたちが科学や環境に興味をもつきっかけになる」「海外から参加、生の日本語に触れる機会にもなりありがたい」といった声をいただきました。オンラインでの開催だったので、日本各地、また海外からもこのイベントに参加いただき、実際に同じ場所に集まらなくても一緒に実験できることの可能性を感じました。
SNS上でも、「自分で実験をしたのが楽しかったのはもちろんのこと、LEDがどれだけ省エネなのか、クリーンなエネルギーについてなど身近な科学に触れることができた」「五十嵐先生の実験はテンポよくて、いろんな実験を見られて楽しかった」など、イベントの感想をシェアいただきました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
パナソニックセンター東京は、引き続きSTEAM教育をテーマにしたイベントを実施していきます。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://holdings.panasonic/jp/corporate/center-tokyo/event.html