2023年4月22日
4月15日タインホア - パナソニック ベトナムは、パナソニック エコリレー植樹プログラムを実施し、スアンリエン(Xuan Lien)自然保護区とその近隣地域に13,500本の木を寄贈しました。今年は、ベトナム全土で計26万本以上の木を寄贈している「Panasonic for a Green Vietnam」が10年目を迎え、パナソニックベトナムグループから約100人の従業員が参加しました。この活動は、ベトナムの人々の健康と持続可能な発展という次の50年のビジョンの実現と、Panasonic Green Impactにおける「CO2排出量 実質ゼロ化」というコミットメントへの貢献も目的としています。
COVID-19による2年間の中断を経て現地で開催されたこのイベントでは、参加したパナソニックの従業員約100人と現地当局および現地の人々が協力して、パナソニックベトナムグループが寄贈した13,000本の木を植樹しました。フタバガキやビルマカリン、オガタマノキ属など、スアンリエン管理委員会の専門コンサルタントの助言を得て成長性に優れた樹木が厳選されました。また、バンマ村とティエンソン村の村道に500本のバッカウレア・サピダを植樹して、緑の景観作りと持続可能な観光開発の促進に取り組みました。

タインホア・スアンリエン自然保護区での有意義な活動に参加した約100人のパナソニック従業員
植樹活動は、従業員一人ひとりが地域に向けて環境保護のメッセージや持続可能な発展へのインスピレーションを発信する「サステナブル・アンバサダー」となるよう促すことを目的としたパナソニックのグローバルな取り組み「エコリレー」の枠組みにおける中心的活動です。また、植樹以外にも、パナソニックの従業員は協力して、子どもたちを対象にエコラーニングプログラムを行ったり、地域住民を招いて観光客誘致を推進するためのサステナブルツーリズム・ワークショップを実施したりするなど、スアンリエン自然保護区とその近隣地域を支援するための様々な有意義な活動を行いました。今回は、パンデミックによる2年以上の中断後、初めての活動となり、従業員は積極的に現地に参加し、植樹活動や地域の支援活動に直接貢献することができました。

パナソニック ベトナムの岡弘幸取締役は、 「ベトナムに進出して50年以上になりますが、環境問題は常にパナソニックの活動の中核に据えられてきました。そのため、この年1回の植樹プログラムを実施することで、従業員が協力しながら『for a Green Vietnam』に貢献できる有意義な機会を提供し、健康と持続可能な発展のメッセージを地域に広めてきました。また、私たちは、全国に10億本を植樹するというベトナムの活動や、2050年までの『CO2排出量 実質ゼロ』という同国の目標に少しでも貢献できることを目指しています。これらは、パナソニックグループの地球温暖化防止に向けたCO2排出量削減へのコミットメント『Panasonic GREEN IMPACT』に沿ったものであると考えています。今年はベトナムと日本の国交樹立50周年という特別な年でもありますから、ベトナムの人々の健康と持続可能性の実現に向けて、より一層貢献できるよう活動を強化するつもりです」と述べました。
「Panasonic for a Green Vietnam」プログラムは2013年から実施されており、今年は、タインホア・スアンリエン自然保護区が植樹地に選ばれました。それは、チュー川の上流域森林地帯に位置するこのエリア(自然林、川、湖を含めると面積は約27,668ha)が、タインホア省とその周辺地域における数百万人の人々の生活用水と灌漑のための水源確保や、水中での浸食・地滑りの防止、洪水の低減において非常に重要な役割を果たすためです。また、このエリアは生物多様性も高く、ベトナムのレッドブックに掲載されている希少で貴重な動植物種が多く生息しており、クアダット湖やタイ族、ムオン族の魅力的な文化などといった印象的なシーンも多数あります。これらは、スアンリエンのエコツーリズム活動を発展させる可能性を引き出す非常に貴重な資源です。
パナソニックの従業員は保護区での植樹以外にも、近接する2つの村、バンマ村とティエンソン村の1.5キロに渡る村道において、500本のバッカウレア・サピダを植樹するとともに清掃活動に参加し、地域の緑地整備と観光振興に取り組みました。
パナソニック ベトナムのメンバーTran Thao Linhさんは、「今週末のボランティア活動は、パナソニックの各メンバーが『環境アンバサダー』になるための絆を深める時間であり機会であり、少しでも『for a Green Vietnam』に貢献するものです。アースデイと同じ日(4月22日)に開催されたことで、私たちの責任をより理解し、環境保護のメッセージを地域に広められる、より特別な機会となっています」と述べました。

村道の植樹や清掃も行うパナソニック従業員
パナソニックでは、このパナソニック エコリレープログラムのほかにも、ベトナムの天然資源環境省と共同で、次の50年の健康ビジョンの実現に向け全国13省に36万本を超える植樹を行うベトナム最大となる植樹プロジェクトを、お客さまや取引先の皆さまの積極的なご参加をいただき終了したばかりです。
ハノイから約200km離れたスアンリエンで行われた、この2日間のフィールドトリップでパナソニックの従業員が行ったその他のCSR活動は以下のとおりです。
- 地域の子どもたちを対象としたエコラーニングプログラム:6~7年生の150人以上の子どもたちが、インタラクティブな楽しいセッションに参加して環境保護について学び、廃棄物の削減や節約といった日常の簡単な行動を通じた環境に優しいライフスタイルについての理解を深めました。
- サステナブルツーリズム・ワークショップ:約50人の現地当局の職員と観光部門で働く地元の人々が、スアンリエンと近隣の村でコミュニティツーリズムを発展させる方法について専門家から話を聞きました。このセッションでは、自然や環境の保護を確実にしながら、驚くほど豊かなスアンリエンの生物多様性をベースに観光体験を強化する方法について、参加者により多くの知識をもたらすことに焦点が置かれました。
2日間の活動の様子はこちら
タインホア・スアンリエンでの2日間のパナソニック エコリレープログラムにおける有意義な活動のハイライト写真

エコラーニングプログラムで環境保護について話をしている地域の子どもたち

コミュニティツーリズムを発展させる方法について専門家の話を聞く地域住民の皆さん

パナソニックがスアンリエンに寄贈した計13,000本のうち、1,000本の苗を植樹する当社従業員