後援:文部科学省 国連広報センター 日本ユネスコ国内委員会 全国市町村教育委員会連合会 全国高等学校メディア教育研究協議会
2009年2月28日、キッド・ウィットネス・ニュース(KWN)日本の表彰式がパナソニックセンター東京で開催され、
日本全国127の参加校の中から厳しい審査を勝ち抜いた8校の子どもたちが集まりました。その様子を写真で紹介します。
チャンネルパナソニック(動画)でも表彰式の様子をご覧いただけます。
パナソニックセンター東京で表彰式が開催されました。
表彰式 受付の様子。
入賞作品に選ばれた8校の皆さんが表彰式に参加しました。
作品に込めた思いやメッセージを発表してくれました。
127の参加校から最優秀作品賞および8部門賞が選出されました。
各分野で活躍されている審査員の方々からトロフィーが授与されました。
審査員の方々より各作品にコメントをいただきました。
井田小学校の作品が見事最優秀作品賞に輝きました。
参加者全員で記念撮影。
最優秀作品賞受賞校のインタビュー。
表彰式終了後、参加校同士の交流会の様子。
講師の先生を招いての映像制作セミナーで意見交換をしました。
北海道札幌市立北都小学校
小学校3年1組
ディスカバリー賞
札幌名物ラーメンから食料自給率を考えよう
福島県いわき市立磐崎中学校
中学校1~2年(放送委員会)
アート賞
一枚の絵
福井県永平寺町立御陵小学校
小学校5年生
撮影賞
九頭竜川のサクラマスを守るために
愛知県岡崎市立井田小学校
小学校6年(KWNプロジェクトチーム)
最優秀作品賞/音響賞
「千人塚」からのメッセージ
~未来に生きる私たちへ~
広島県鈴峯女子中学校
3年A学級
編集賞
いつかアフリカで
愛媛県四国中央市立中曽根小学校
小学校4年~6年生(理科工作クラブ)
探求賞
紙の命を大切に
高知県高知市立昭和小学校
小学校6年生(スマイルメンバー)
脚本賞
命 生きること
~出逢い 命を考える~
愛媛県四国中央市立三島東中学校
中学校2~3年生(ヒガシノカゼ)
チャレンジ賞
みんなの輝きを大切に
※北から南への都道府県順で掲載しています。
2008年度キッド・ウィットネス・ニュース(KWN)日本では、約130の参加校からの応募作品を対象に各専門分野で活躍されている審査員により厳正な審査が実施され最優秀作品および各部門賞が選出されました。ここでは表彰式における審査員の方からの各部門でのコメントをダイジェストでご紹介します。
遠山 敦子 審査員長(パナソニック教育財団 理事長)
審査総評 どの作品も素晴らしいものでした。新しい発見がいっぱいあり、私たちの胸にズシリと強い印象を残す作品ばかりでした。現在、KWNは、世界中のさまざまな子供達が参加しています。では、なぜ多くの賛同を得ているか、それはこのプログラムが、「子どもたちが自分で考える」ものだからです。何を題材にし、何を訴えるかを考え、新しいものを自分たちで作り上げる。このおもしろさが第一だと思います。また、今回みなさんは、仲間と一緒に考え、助け合って作品を作り上げたわけですが、この体験がみなさんの将来にとって素晴らしいものになると思っております。受賞を契機に、これからも、さらにいいものを作り、考え、何か新しいことに挑戦し、よりよい学校生活、人生を送っていただきたいと思います。 |
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黒上 晴夫(関西大学 教授)
最優秀作品賞/音響賞 映像作品を作る時におそらく一番関心がいくのは、どう映像を撮るか、どう演技をするか、だと思います。しかし、実は「音をどう処理するか」ということが、作品づくりには大切なのです。この作品では、例えばBGMのどの辺でセリフが入るか、場面のどこでBGMが終わるかなどがしっかり計画されていて、とても気持ちよく見ることができました。ここまで気を使って作るには何回もやり直しをしたり、いくつか経験を積まないと出来ないものです。そういった意味でも、まさに音響賞にふさわしい作品だと思います。 |
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ディスカバリー賞 ディスカバリーの意味がわかるかな?そう、「発見する」という意味です。この作品は、ラーメンのことについて調べたところから始まって、その後、給食や色々なことに発見が広がっていっていく様子がうまく表現されています。作品を通じて、見ている我々に疑問を投げかけ、「あれ?何だろう?」と考えさせることがうまく表現できていたと思います。 |
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伊藤 有壱(東京芸術大学大学院 教授)
撮影賞 この作品でまず印象的だったのが、素晴らしい九頭竜川の大自然の風景でした。そうした非常にスケールの大きなものから、サクラマスの卵といった1センチもない小さなものまで、よく撮影をしていたと思います。また、カメラを持ちながら稚魚を放流をしたり、動いている魚を撮るなど、難しい撮影もがんばってこなしていました。作品を作るにあたっての膨大な撮影量や技術の高さはもちろんですが、作品づくりにかける情熱を大いに評価します。サクラマスに親近感を感じて守りたいというみなさんの気持ちが作品から伝わりました。 |
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アート賞 この作品には2つのアートがあると思いました。1つは作品で描かれている壁画。みんなの心をつなぎ、何もないところから作り出した、まさに創造という意味でのアート。もう1つは、制作のプロセスを映像作品に仕上げ、感動を伝えたことです。壁画のメイキングに焦点を絞り、遅くまで作業するみなさんの手元や失敗する部分までもきちんと拾い、壁画が出来た周辺をモノクロームの映像で感動的に描くことで、テーマがより明解にスポットを浴びる作品に仕上がりました。まさにアート賞にふさわしいと思います。 |
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鈴木 勝彦(プレジデント社雑誌「プレジデントファミリー」編集長)
脚本賞 作品紹介のコメントの中に「出会いによってあることに気付かされた」とありましたが、誠にいい話だなと思って聞いていました。私は雑誌を作っていますが、このことはまさに雑誌作りの原点です。いい脚本には必ずその作り手独自の視点があります。出会いによって何を感じるかで脚本の出来が大きく左右されるわけです。出会いによって、みなさんが感じたことを、取材対象者の話を通じて構成できていたこと、これを高く評価して脚本賞をお贈りさせていただきました。 |
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探求賞 この作品は紙のリサイクルがテーマですが、本を調べるだけではなく、実際にリサイクル工場に行って、さらには、実験までしてみるというところまで探求してきたことを評価して探求賞を贈らさせていただきました。世の中の情報というのは、結構間違いがあり、何が正しいかというのは結局自分自身が探求して見つけていくしかないのだと思っております。これからも、大人になってもその姿勢を忘れずにいて欲しいと思います。 |
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森永 公紀(NHK報道局業務主管)
編集賞 私どもNHKのニュースでも大事なのはしっかりした取材と、それを適切に表現し、組み立てる編集です。この作品は、「敬老の会」から始まり、その後サイへ展開し、さらにそのサイの子供、孫、ひ孫にまでさかのぼって取材をしていきます。また、日本の動物園の話から、黒サイがアフリカで乱獲されて数が少なくなっている話へ発展し、イギリスの動物園にも取材をかけるなど、グローバルな話に広げていくという展開がスピーディで編集もしっかりしていました。それで編集賞に選ばせていただきました。 |
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チャレンジ賞 チャレンジ賞とした理由は第一に、この作品には1つもナレーションがありません。音声と映像と字幕だけで構成されています。非常に革新的な作り方でした。つまり制作に対するチャレンジということが1つ。2つめは、障害を持った先輩が人生にチャレンジしていく姿に学びながら、あなた達も、自分たちが社会に向けて何が発信できるか、今後どういう生き方するか、といったもう1つのチャレンジをしているということ。それでチャレンジ賞ということに選ばせていただきました。 |
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