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「Panasonic NPOサポートファンド for アフリカ」
アフリカ諸国で活動するNPO/NGOの広報サポートを実施
パナソニックでは、2010年よりアフリカ諸国において様々な社会課題の解決に取り組むNPO/NGOの広報基盤を強化するプログラム『Panasonic NPO サポートファンド for アフリカ』を実施している。
本プログラムは例年、7月中旬より助成申請を受け付けるが、今年初めて事前にプログラム内容の説明、過去3年間の助成を受けた団体の事例発表、そして広報に関する勉強会を行った。
事例発表~テラ・ルネッサンス「人財」への取り組み報告~
テラ・ルネッサンスは京都市内に本拠地のあるNPOで、「人」に主眼を置いて活動に取り組んでいる。その意思は「人“財”」と表記するところにも現れている。
助成前の団体広報はブログのアップや更新という程度であり、その環境を打破するために応募した。初年度は広報担当である自らの知識を高め、職員、インターン生問わず全員が対応できるように情報/知識などを共有し、ノウハウを蓄積することに努めた。
その結果、広報スケジュールはインターン生が作成し、団体で活用するまでに至った。内容については作成した本人の自主性、我が事化を大切にしている。それは、人財育成は育てることではなく、育つ環境を整備することであり、NPO活動は多くの方の力を借りる「借り物(人)競争」と考えるからである。
2年目は、より多くの人に知ってもらう広報素材づくりやそれを支える体制の強化に取り組み、最終年の3年目は広報素材の多言語化に取り組んだ。
これらの結果、広報に関わる職員、インターン生全員がウェブサイトの編集ができるようになり、戦略的にそしてタイムリーに発信できる体制を確立できた。
組織が育つことで個別での寄付依頼を強化することができ、2013年度から2014年度では1200万円の寄付収入がアップした。さらに2014年5月には認定NPO法人となり、地盤が整うことで新しい事業地ブルンジでの活動を開始するなど、活動にも幅と深みがでてきた。
NPO/NGOの広報 広報活動の基礎
広報活動のノウハウに関する勉強会として、「メディアを知る、メディア対応の基礎、実践演習」の3部構成で学んだ。
メディアを知る
「記者とは?」知っているつもりが実は知らなかったメディア業界の様子から、ニュースの条件、さらにはニュースの切り口ポイントについて紹介。
メディア対応の基礎
「聞かれたことにうまく答えられない」、「言うべきことが落ちてしまった」、という2大ミスを防ぐために、5W1Hの紙メモの事前準備は重要である。各団体が最も伝えたいテーマ「キーメッセージ」をフル活用すること。質問に答えるだけではもったいない。答えながら、さらにキーメッセージを織り込み、記事に使ってもらうなどテクニックを学ぶ。
実践演習
学んできたことの実践。実際に参加者3名が臨場感あふれる環境で体験。体験者からは、「刺激的でした。自分の足りないところがよく見えました。」との感想が寄せられた。