図書館建設を目指して~
ミャンマーの村人たちによる新たなチャレンジ

ソーラーストレージを受け取ったベーネークイン村の人々

パナソニックグループでは、2013年から2018年まで「ソーラーランタン10万台プロジェクト」を通じて、アジアやアフリカなどの国・地域30か国に10万台以上のソーラーランタンを届けてきました。しかし、いまだ無電化地域に暮らす人々は8億人以上存在すると言われています。そこでその思いを受け継ぎ、「無電化地域の未来を照らすプロジェクト」として、あかりや電気を無電化地域に届け、「教育」「健康」「収入向上」の機会を創出することで、貧困のない社会づくりを支援しています。
今回は、2022年11月にソーラーストレージをお届けしたミャンマー連邦共和国の「れんげ国際ボランティア会(ARTIC)」から寄贈の様子が届きました。

寄贈先は、ミャンマー南西部の山間部に位置するベーネークイン村。11月28日、ARTICヤンゴン事務所の平野代表およびスタッフ2名の計3名が、首都ヤンゴンを早朝5時前に出発し、車で5時間ほどかけて朝の9時30分にベーネークイン村に到着しました。
ソーラーストレージの寄贈式は現地の高校で実施しました。会場に到着すると、稲狩りの真っ最中にも関わらず、既に村人40名ほどが集まっていました。寄贈式ではARTICスタッフのZaw Lin氏から村人に直接ソーラーストレージを配布しました。今回は、ベーネークイン村の全世帯に1台ずつ、全140台を寄贈しました。

寄贈式の様子

今回お届けしたソーラーストレージは、村人に無償で寄贈されるものではなく、2年間にわたりソーラーストレージの使用料として月額9000チャット(約580円)を集めます。目的は子どもたちの教育機会の創出に向けて村に新たな図書館を建設するためです。他の人からの施しを受けるだけではなく、自らも努力をすべきというARTICさんの活動信念に基づいています。村人はソーラーストレージを活用することで、夜間にあかりが灯り、子どもたちも夜間に学習の機会を得ることが出来ます。また灯油ランプからストレージへの切り替えにより灯油ランプの煙による健康リスク低減等の生活向上に繋がります。そしてこの受益への負担として、使用料を毎月払いますが、それが村の図書館になるという、子どもたちやコミュニティの発展に貢献できるという夢に繋がります。
ミャンマーのベーネークイン村で始まった村人たちの新しいチャレンジを我々も引き続き支援していきたいと思います。

パナソニックでは、「サステナブルな共生社会」の実現を目指して、無電化地域にあかりを届ける活動を継続していきます。

ベーネークイン村の人々

協力団体 : 特定非営利活動法人 れんげ国際ボランティア会

ARTICは、困っている方に直接的な支援をするだけではなく、ミャンマーで国を繁栄させたいと願う人を育てるために、教育に焦点を当てることにより、人々の意識を変え自律的に動くように促している活動を行っている団体。詳しくは:https://renge.asia/

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