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アフリカの子どもたちに給食を。支援と自らの健康管理の両立を図る試み

おいしい=選んでもらえるメニューづくりでさらに支援の輪が広がりそう

3人で一緒に食べていた社員に話を聞いてみましょう。まずはカロリーをセーブしたいという平山さん。「TFTメニューを毎週食べます。鶏の照り焼き丼は、鶏の柔らかさと麦ご飯のコンビネーションがおいしい。無理なく社会貢献できるところが気に入っています」。野菜タンメンを選んだ山崎さんは、「野菜がたっぷりで塩分控えめなところが魅力的です」。田中さんは「1人20円という参加しやすい金額で途上国の栄養が賄えるというところがいいですね」と語ります。

写真:TFTメニューのランチを食べる、ひらやまさん、やまざきさん、たなかさん

ランチを楽しむ平山さん、山崎さん。毎週、TFTメニューを選ぶか小皿を取って支援に参加しています。ふだんは自分で作った弁当を持参するという田中さんも、今日は社員食堂でTFTメニュー。

おいしいと満足してもらえるのは、中島さん、食堂を運営するエームサービスさんの努力と試行錯誤の賜物です。私はこの成功事例を持って、他の事業所へ活動を広げるのが仕事なのですが、早くも9月に本社と本社役員食堂での導入が決定しました。関西の事業所へ導入の相談に行くと、すでに事業所間で連携がとられており、話が早く非常に助かっています。

写真:オートモーティブ社のうつみさんほかTFT推進スタッフとTFTメニュー

TFTメニューを推進するオートモーティブシステムズ社の内海利雄さんとエームサービス株式会社のみなさん。「2008年5月からヘルシーメニューを導入した経験があったので、TFTへの取り組みはスムーズでした。通常の副菜1品20円相当分を我慢することで、寄付をする仕組みにしました」

写真:本社(大阪)の推進担当のまえかわさんと本社食堂のTFTコーナー

本社食堂の管理運営を担当する前川まゆみさんとTFTコーナー。「社員からは『TFTへの参加は世界への貢献を目指すパナソニック社員として当然の義務だと思う』といった声が寄せられています。1人でも多くの従業員が世界の食糧事情について考えるきっかけになればと思い、推進しています」

パナソニックは一つの企業グループですが、社員食堂の運営は拠点単位で任されています。ですから、食堂ごとに仕組みも違えば料金の支払いシステムも違い、TFT導入のためには一から話し合う必要があります。しかも、この社会貢献事業は、会社の仕組みを使いながらも社員のお金を扱うというプログラム。活動を広げるには苦労すると予想していましたが、事業所へ出向けばどこでも、「いい取り組みですね」「パナソニックがやるのはいいことですね」と、最初から前向きな反応があるのがうれしい誤算でした。自画自賛になってしまいますが、一つの方向に向かって頑張ろうと思うグループのまとまり方はすごい、そして社員の社会貢献に対する意識が高いと、改めて自分の会社を見直しました。私としてもより多くの拠点で、この取り組みの素晴らしさをわかりやすく説明し、日本中へ、そしてグローバルへと支援の輪を広げてゆきたいと思います。