大槻智春が昨年の雪辱を果たす逆転の通算3勝目!

兵庫県小野市の小野東洋ゴルフ倶楽部で「パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ」が開催。当時アマチュアとして出場し、史上初の同大会2年連続アマチュア優勝となった蟬川泰果(2022年優勝)や中島啓太(2021年優勝)をはじめ、金谷拓実や平⽥憲聖、河本⼒といった実⼒派若手プロなど、合計120名の出場選手が熱戦を繰り広げた。

大会初日を終え、今季1勝の宋永漢(ソン・ヨンハン)と、2021年のパナソニックオープンで中島啓太とのプレーオフの末、涙をのんだ永野竜太郎が、9バーディ、ノーボギーの「63」でともに首位に並んだ。本大会の連覇を目指す蟬川は、3バーディ、2ボギーの「71」で回り、1アンダー54位タイからのスタートとなった。

2日目、宋が序盤2番で30ヤードのアプローチを直接沈めるイーグルで飛び出すと、後半10番から3連続バーディを奪取。通算14アンダーで単独首位に立った。2打差2位には初日首位タイの永野と、ともに初出場プロ3季目の米澤蓮と長野泰雅の若手コンビとが並び、決勝ラウンドへと駒を進めた。

3日目、大チャンスを迎えたのが3日目2位タイで発進した若干20歳の長野。この日はドローヒッターの長野にとって苦手とする左からの風向きでショットはやや荒れ気味に。フェアウェイキープ率は50%ながらも必死にコースを攻略し、7バーディを含む「68」、通算16アンダーで首位タイに浮上。ツアー初優勝に王手をかけた。3位タイには永野、大槻智春、小木曽喬がつけベテラン勢も虎視眈々と勝利を狙う中、運命の最終日を迎える。

最終日、トップと4打差以内に10人がひしめく大混戦の中、首位スタートの長野は2番(パー5)でパーオンできず、3パットでダブルボギー。続くホールではパーで粘るも7番(パー4)でボギーをたたき順位を落とす。一方、首位と2打差の3位タイから出た大槻は、2番でバーディを先行し、3番(パー3)でもピン右手前3mほどにつけ2連続バーディで勢いづくと、後半もバーディを連取。通算20アンダーで今季初優勝し、昨年の本大会では最終日を首位から出たがスコアを落とし、10位に終わった悔しさを笑顔で晴らした。