ガスセンシング材料
わずかな匂いも高感度に検知。シート状にも加工できる。
「ガスセンシング材料」とは?
特定のガス種を選択的に検知できる個体の多孔質結晶。
簡易なプロセスで紙などの繊維上に固定化でき、これまでの結晶粉末の欠点である加工しにくさを克服しました。
標的ガスの空間中への拡散状態の見える化やヒトの疲労計測などへの展開が期待できます。
ガスセンシング材料の特長
ガスセンシング材料の強み
- 標的である特定のガスを、選択的に検出(OHラジカルセンサの場合はオゾンと区別でき、アンモニアセンサではトリメチルアミンと区別できる)
- 大型分析装置が不要、その場計測が可能
開発のきっかけ
国家プロジェクトとして着手
2013年度、生体ガスから非侵襲的にヒトの疲労状態を計測するセンサの開発をスタートした。標的ガスは、疲労の根源である活性酸素(OHラジカル等)と疲労臭として認知されるアンモニア。有機結晶中の“ナノ空孔”を利用して特定分子を捕捉・検知するのが開発のコンセプトだった。
前例のない有機結晶を見出す
2017年にはアンモニア、そして2018年にはOHラジカルを高感度検出できる前例のない有機結晶を見出した。
展開事例
OHラジカル発生機器の検証に
ナノイーから発生する「OHラジカル」の拡散状態を可視化。その他、プラズマや光触媒の計測にも応用可能。
試してみたいアイデア
人の疲労状態をモニタリング(OHセンサの応用案)
アスリートをはじめ、ドライバー、シフトワーカー、工事現場の作業労働者などの疲労状態を可視化することができます。
空気の状態をモニタリング(NH3(アンモニア)センサの応用案)
美術館の展示ケース内や、マスクをした時の口臭をモニタリングすることができます。