インクルーシブな職場環境づくり

写真:社内でテントを張って対話する取り組みや、明るいオフィスで談笑する社員 写真:社内でテントを張って対話する取り組みや、明るいオフィスで談笑する社員

グループDEIフォーラム

パナソニックグループでは多様性推進の機会の⼀つとして、これまでも毎年、社内イベント「D&Iフォーラム」を開催してきました。Panasonic Group DEI Policy を制定した2021年度からは、「話そう。気づこう。越えよう。」をスローガンに、「グループDEIフォーラム」として毎年継続的に開催しています。2023年は現場の事例を通じて「違いを活かしあうこと」の重要性や具体的な行動について理解を深め、国や地域を越えた異文化理解の視点も持ちながら、パナソニックグループとして目指す未来像を確認しあいました。

写真:「グループDEIフォーラム 2022」の様子。スタジオには司会者2人が立っており、登壇者5人が着席。和やかな雰囲気で談笑している。

アンコンシャス バイアス・トレーニング

「アンコンシャス バイアス(無意識の思い込み)」とは過去の経験や見聞だけをもとに、知らず知らずのうちに偏ったものの見方をしてしまうこと。誰もが持っているこの思い込みの存在について学び、気づく研修を実施。一方的なものの見方や捉え方を変えたり、他の可能性について考えをめぐらすことを通して、職場でのコミュニケーションを見直し、誰もが働きやすく、一人ひとりの多様性が活きる職場風土の醸成を図っています。
2023年4月現在、アンコンシャス バイアス社内アンバサダーとして約110人が日々研鑽を積んでおり、2022年度以降、日本地域の約6万人の社員に対して継続的にトレーニングを実施しています。その他、北米、欧州地域やブラジル、インド、シンガポール、ベトナムにおいても、それぞれの地域や国の事情に応じてトレーニングを展開しています。

画像:「アンコンシャス バイアス社内アンバサダー育成講座」認定証
「アンコンシャス バイアス社内アンバサダー」に認定されると認定証が贈られます。

社内での対話やコミュニティ活動

※ここでは、日本地域の取り組みを中心にご紹介します。

A Better Dialogue

「A Better Dialogue」とは、本人と上司による対話の「質」と「量」を高めることで、社員一人ひとりの成長や挑戦を支援するための取り組みです。これは、一人ひとりの想いを引き出す1on1 Meetingに加え、「キャリア・能力開発」、「目標管理」、「Panasonic Leadership Principles(PLP)を用いた行動の振り返り」という3つの仕組みで構成されています。

画像:「A Better Dialogue」ロゴマーク

様々なコミュニティ活動

パナソニックグループ内では、キャリア入社の人や女性、LGBTQ+、障がいのある人などが社内コミュニティを自発的に立ち上げ、対話やオンラインイベントなどの多彩な活動を展開しています。
これらの活動は、社員一人ひとりが互いにサポートしながらグループ内に広く知見や取り組みを発信し、誰もが個性を発揮できる職場環境をつくり上げることにつながっています。パナソニックグループとしてもその活動の重要性を認識し、各コミュニティに対して2022年度のグループ横断CEO表彰を授与するなど、活動を後押ししています。

画像:社内で展開されているコミュニティ活動のロゴマーク

従業員意識調査(EOS:Employee Opinion Survey)

パナソニックグループでは、グローバル全社員を対象とした「従業員意識調査(EOS)」を毎年実施しています(2023年度の回答者数は約15.7万人)。結果については毎年職場にフィードバックし、人材育成や組織づくりに活かしています。調査項目のうち、特に「社員エンゲージメント」(自発的な貢献意欲)と「社員を活かす環境」(適材適所、働きやすい環境)の肯定回答率を最も重要な指標としており、2030年度にはグローバル最高水準(80%以上)とすることを目標としています。

図版:「社員エンゲージメント」・「社員を活かす環境」肯定回答率を示す折れ線グラフ。「社員エンゲージメント」の肯定回答率は、2017年は63%、2018年は64%、2019年は63%、2020年と2021年は66%、2022年は67%、2023年は68%。「社員を活かす環境」の肯定回答率は、2017年は57%、2018年は58%、2019年は59%、2020年は63%、2021年は64%、2022年は65%、2023年は66%。