蛍光体
一見同じ白い粉末でも、素材によって異なる色に光ります。
「蛍光体」とは?
エネルギーを吸収して光のカタチでエネルギーを放つ機能性材料。
物質の組み合わせ次第で、さまざまなエネルギーを放出し、さまざまな色の光を表現することができます。
照明やディスプレイ等の電子機器に長年使用されています。
蛍光体の特長
蛍光体の強み
- レシピ、データベース、合成技術など、多様な蛍光体情報を保有
- 電子機器メーカーながらコア材料技術を保有、パナソニックグループ内でデバイス要件~原理検証まで実施
- パナソニックグループが持つ他素材とのフレキシブルな組み合わせが可能
開発のきっかけ
人類としての開発のはじまりは、宋の時代
宋の時代、中国にて天然の蛍光鉱物が発見されたのが人類として開発のきっかけ。その後、蛍光塗料への応用を起点に技術進展。照明の光源、そして現代では電子ディスプレイ装置のコア技術として技術は進歩してきました。
戦後、蛍光灯やCRTのコア技術として導入
パナソニックグループにおいては、戦後、蛍光灯やCRTのコア技術として、海外企業(フィリップス社等)より技術導入。電子デバイスの固体照明光源やフラットディスプレイへの技術進化に伴い材料技術も進化してきました。
展開事例
各種照明機器
プラズマディスプレイパネル
プロジェクター用蛍光体デバイス
試してみたいアイデア
発光する服飾・装飾
映えスポットへの活用
これまでの失敗事例
赤色蛍光体の本命技術も特許二番手に…
また、LED照明の赤色蛍光体の本命技術を発明。即、基本特許を出願したが半年差の二番手。知財優位性を確保できず、早期開発着手の重要性を痛感させられました。
世界初の高青色純度無機EL材料に着目するが…
世界初の高青色純度無機EL材料の基本特許を取得するも、競合技術(青色LED、TFT-結晶、PDP)との開発競争に敗れ事業化を断念。将来の技術本流を早期に見極めることの必要性を痛感しました。