3分でわかる、
パナソニックグループの
⼈的資本経営

⼈と組織のポテンシャルをUNLOCKし、
挑戦し続ける会社へ

どんなに優れた事業戦略も、実⾏するのは⼈であり、その成果は⼀⼈ひとりの⾏動や組織カルチャーに⼤きく左右されます。「物と⼼が共に豊かな理想の社会」の実現のために私たちが⽬指す姿とその背景、そして今後に向けての取り組みをご紹介します。

UNLOCK(アンロック)とは?

私たちが⽬指しているのは、社員⼀⼈ひとりが⾃らのポテンシャルを「UNLOCK」、つまり、⾃⾝の持てる⼒や内に秘められた⼒を最⼤限に発揮しながら、挑戦し続けている状態です。

「社員一人ひとりが自らのポテンシャルをUNLOCKしている状態」とはどういう状態かを説明する図版。「持てる力(能力やスキル)を最大限に発揮している」状態、「周囲の期待を超えて積極果敢に挑戦している」状態の両方がある状況が「社員一人ひとりが自らのポテンシャルをUNLOCKしている状態」であるということを表現。

「物と⼼が共に豊かな理想の社会」の実現に向けた事業活動を⼀層加速するためには、このUNLOCKの状態を社員⼀⼈ひとりが実現し、グループ全体のカルチャーとして浸透していくことが不可⽋だと考えています。

詳しくはこちら: ⼀⼈ひとりのUNLOCKを⽬指して  

なぜ今、UNLOCKなのか?

私たちはグローバル約15万⼈の社員を対象に、従業員意識調査を毎年実施しています。これまで特に重視してきたのは、「社員エンゲージメント」(⾃発的な貢献意欲)と「社員を活かす環境」(適材適所、働きやすい環境)に関する設問群。これらの肯定回答率は、働き⽅改⾰などの取り組みにより、継続的に上昇傾向にあります。

社員の意欲や働く環境は継続的に良化しており、特に「働きやすさ」は向上していることを示す図版。パナソニックグループ(グローバル)における従業員意識調査の肯定回答率をみると、「社員エンゲージメント」に関する項目は2017年から2024年にかけて、63%、64%、63%、66%、66%、67%、68%、68%に推移、「社員を活かす環境」に関する項目は2017年から2024年にかけて、57%、58%、59%、63%、64%、65%、66%、66%に推移しており、日本の平均的な水準を上回っている。

こうした結果は、⽇本企業としてはすでに⾼い⽔準にあると⾔えますが、グローバルトップクラスの企業に⽐肩するさらなる⾼みを⽬指すには、まだ⽋けているものがあるはずです。そこで、これらの肯定回答率の推移を分析した結果、計9つの設問のうち2つについて、その肯定回答率が近年低迷を続けていることが分かりました。

調査から⾒えてきた2つの課題

課題1「会社や上司からの動機づけが十分ではない」ことを示す図版。2024年度時点の「社員エンゲージメント」に関する調査項目では、「継続して勤務する意向」「当社で働く誇り」「期待を超える仕事への意欲」「自社で働くことを他者に推奨する意向」が50%を超えているのに対し、「会社や上司からの動機づけによる意欲向上」は40%台に留まる。
課題2「挑戦への阻害要因がある」ことを示す図版。2024年度時点の「社員を活かす環境」に関する調査項目では、「やりがい・興味のある仕事」「スキル・能力の活用」「生産性を高める職場」が50%を超えているのに対し、「挑戦への阻害要因がない」は40%台に留まる。

課題を可視化し「UNLOCK」を実現!

そこで、私たちの現在地とありたい姿を可視化する指標を設定。従業員意識調査の中で特に課題と考えられる2項⽬「会社や上司からの動機づけ」と「挑戦への阻害要因がない」について肯定回答している⽐率を「UNLOCK指標」としました。

詳しくはこちら: ⼀⼈ひとりのUNLOCKを⽬指して  

UNLOCK指数を「挑戦レベル」の高低と「能力(の発揮)レベル」の高低の二軸で示した図版。両軸において高いレベルに位置するUNLOCK社員は、「会社や上司からの動機付けにより、挑戦意欲が高まっている=周囲の期待を超えて積極果敢に挑戦している」状態と、「挑戦への阻害がない=持てる力(能力・スキル)を最大限に発揮している」状態をともに実現している。

現在、⾃分のポテンシャルをUNLOCKできている、すなわち、「会社や上司からの動機付けが⼗分で、周囲の期待を超え積極的に挑戦」しており、「挑戦への阻害要因がなく、持てる⼒を最⼤限に発揮している」と⾃信を持って⾔える社員は、⽇本地域において約3割に留まっています。これを今後は6割のレベルまで引き上げることを⽬標とし、3つの取り組みを実践していきます。

ありたい姿を実現するための3つの取り組み

「組織デザイン:6つの原則」で、組織カ
ルチャーを戦略的にデザイン。

ポテンシャル重視で、多様な
変⾰型リーダーを⼤胆に登⽤。

最先端テクノロジーで、社員体験の向上と
⼈材マネジメント変⾰を加速。

未来につながる変化の兆し

⼀⼈ひとりが⾃分のポテンシャルをUNLOCKできる会社になるために、私たちの取り組みは始まっています。そして、少しずつですが着実に、グループ各社において変化の兆しが⾒られるようになってきました。


変化の兆し(⼀例)


「物と⼼が共に豊かな理想の社会」の
実現に向けて

〜パナソニックが変われば、社会が変わる!〜

私たちが直⾯している課題は、多くの⽇本企業が共通して抱える課題でもあるのではないでしょうか。「パナソニックが変われば、社会が変わる」。そう信じて、「物と⼼が共に豊かな理想の社会」の実現に向けて取り組んでまいります。

UNLOCKのルーツ

〜創業者が考える「社員への最上の贈り物」とは〜

写真:創業者・松下幸之助

「仕事に夢中になり、熱中する。働きがいを感じ、働くことが楽しくてたまらない」。そんな環境を提供することが社員への最上の贈り物であると、かつて創業者‧松下幸之助は語りました。⼀⼈ひとりが⾃⾝の持てる⼒を最⼤限に発揮し、周囲の期待を超えて積極果敢に挑戦する「UNLOCK」は、この松下幸之助の考えにその源流があります。