トップメッセージ

グループCEOメッセージ

写真:楠見 雄規

社会からお預かりした⼈が最⼤限に活きる ⼈的資本経営を実践

創業者‧松下幸之助は、「物をつくる前に⼈をつくる」という考えのもと、⼈を育て、⼈を活かすことに重きを置いた経営を進めてきました。私たちはそのDNAを受け継ぎ、「経営基本⽅針」という揺るぎない経営の軸の下で、社会からお預かりした⼤切な資本である⼈が活きる経営を実践しています。

当社グループにおいて経営は経営者だけのものではありません。一人ひとりが自らを仕事の責任者・経営者と自覚して仕事に取り組む「社員稼業」の実践とともに、全員の知恵を結集し多様な個性や能力を経営に活かす「衆知経営」を大切にしています。「経営基本方針」は、この「社員稼業」と「衆知経営」の両輪によって、「自主責任経営」を実現していくことを定めています。

私たちは、不確実性の高い環境変化が急速に進む現代において、改めてこの経営基本方針を徹底的に実践できる企業構造の変革に取り組んでいます。企業は社会の公器です。社会からお預かりした一人ひとりがその能力やスキルを最大限に発揮いただくことは企業としての責務であり、その過程においてAIをはじめとする最先端テクノロジーも活用しながら世界一の生産性を追求していきます。

そして、「物と心が共に豊かな理想の社会」の実現に向け、お客様一人ひとりに寄り添い、お客様にとって「なくてはならない存在」となることを目指して改革を進めてまいります。

パナソニック ホールディングス株式会社
代表取締役 社⻑執⾏役員 グループCEO

楠⾒ 雄規

グループCHROメッセージ

写真:木下 達夫

⼀⼈ひとりがポテンシャルを
UNLOCKする会社へ

私の考える「⼈的資本経営」とは、個⼈と組織が⾼いレベルでWIN-WINの関係を築くことです。個⼈にとっては、持てる⼒を最⼤限に発揮すること。組織にとっては、事業を成⻑させ、ミッションを完遂すること。これに必要不可⽋なものは組織カルチャーであり、意図的にデザインすることができます。

私たちは事業戦略を実現するためのカルチャーを、「評価‧報酬」「意思決定」など6つの要素に分解し、「組織デザイン:6つの原則」として明確化しました。これを踏まえながら組織⻑とともに組織カルチャー変⾰を推進していきます。

⽬指すのはUNLOCK、つまり積極果敢に挑戦し、⾃らのポテンシャルを最⼤限に発揮できる会社です。創業者‧松下幸之助はかつて、「会社が社員に提供できる最⼤の幸せは、仕事が楽しくてしょうがないという思いを持ってもらうこと」(すなわちフローな状態)と語りました。UNLOCKはこの考えが源流であり、いわば原点回帰なのです。

組織カルチャーにはミッションやバリューなど不変的な組織の「軸」になるものが必要です。当社グループには100年以上の歴史の中で受け継がれてきた揺るぎない経営の「軸」、経営基本⽅針があります。私たちは改めて経営基本⽅針に⽴ち返り、社員⼀⼈ひとりがUNLOCKできる組織カルチャーをつくりあげてまいります。

当社グループがこの変革を成し遂げることができれば、社会への波及効果が期待できます。「パナソニックが変われば、社会が変わる」。そう信じて変革を進めてまいります。

パナソニック ホールディングス株式会社
執⾏役員 グループCHRO

⽊下 達夫