⼈的資本による価値創造 〜「事業は⼈なり」〜

パナソニックグループの創業者‧松下幸之助は、「事業は⼈なり」という考えのもと、⼈を育て、⼈を活かすことに重きを置いた経営を進めてきました。私たちはそのDNAを受け継ぎ、事業戦略と⼈事戦略を連動させ、揺るぎない経営の軸の下で⼈的資本経営を実践しています。

人的資本による価値創造

パナソニックグループは、持続的に社会への貢献を果たし、企業価値を高めていくため、「事業ポートフォリオの最適化」と「競争力を生む無形資産の継続的な強化」に取り組んでいます。そのプロセスを支える経営基盤の構成要素の一つが、「多様な人材・組織のポテンシャルの最大発揮」です。

揺るぎない経営の軸

企業変⾰には、揺るぎない「軸」が不可⽋です。
パナソニックグループでは、創業者‧松下幸之助が確⽴した「経営基本⽅針」を、その軸として受け継いできました。2022年には、近年の社会情勢や事業環境に合わせて約60年ぶりに改訂。現在も私たちの経営の指針として根付いています。

経営基本⽅針の実践


パナソニックグループにおいて、経営は経営者だけのものではありません。⼀⼈ひとりが⾃らを仕事の責任者‧経営者と⾃覚し、会社の⽅針に則りながら責任を持って⾃主的に取り組む。これが「社員稼業」の基本的な考え⽅です。さらに、全員の知恵を結集して経営に活かす「衆知経営」によって、組織としての⼒も最⼤限に発揮。この両輪を通じて、⾃主責任経営を実現しています。

また、多様な価値観や視点を尊重することが、より良い意思決定と成⻑につながると考え、ダイバーシティ‧エクイティ&インクルージョン(DEI)をグループ全体で推進しています。

「自主責任経営」は、一人ひとりの積極果敢な挑戦による「社員稼業」と、全員で知恵を出し合うことが常態化した職場による「衆知経営」によって実現するものであることを示した図版。

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Panasonic Leadership Principles(PLP)


パナソニックグループでは、経営基本⽅針の実践を⽬指すための⾏動指針として、「Panasonic Leadership Principles」を策定。この指針のもと、チームを持つマネージャーであるかどうかにかかわらず、⼀⼈ひとりがリーダーシップを発揮しています。例えば、「お客さま起点で考える」「未来起点で⾏動する」「衆知でより良い決断をする」など、さまざまな指針を⼤切にしながら、⽇々実践を重ねています。

Panasonic Leadership Principlesのロゴマーク

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創業者‧松下幸之助の想い

写真:従業員と談笑する創業者・松下幸之助

創業者‧松下幸之助は、「⼈を育て、⼈を活かす」という考え⽅を重視し、以下のような⾔葉を残しています。この考え⽅は、今⽇でも、組織づくり‧⼈づくりに関する私たちの取り組みの礎となっています。

「事業は⼈なり」

どんな経営でも、適切な⼈を得てはじめて発展していく。組織や⼿法も⼤切だが、それを活かすのは⼈。企業が社会に貢献し、発展していけるかどうかは、⼈にかかっている。

「物をつくる前に⼈をつくる」

松下電器は⼈をつくるところ。あわせて電気製品をつくっている。事業は⼈にあり、⼈を養成しなければ成功しない。この考えが社員に浸透し、会社の発展を⽀える原動⼒となった。

「⼈間はダイヤモンドの原⽯」

⼈はダイヤモンドの原⽯。磨き⽅次第で、それぞれが異なる輝きを放つ。⼈を育て、活かすには、⼀⼈ひとりの素質を正しく認識し、それを最⼤限に引き出すことが⼤切である。

「任せて任さず」

好きこそものの上⼿なれ。仕事は、やりたい⼈に任せるのが理想だが、放任するのではなく、必要に応じて助⾔や指⽰を⾏うことが経営者の役割である。

(原⽂を要約しております)