私はこれまでにホロコーストに関する制作物を数多く見てきました。この作品は生徒達が自ら学んでいく過程を観客にも体験させてくれるとともに、ホロコーストでの出来事を表現する事がどれほど難しいかを伝えています。彼らは後半のドラマ仕立てのテクニックによって、ホロコーストの残虐な事実を捉えただけでなく、その過程を巧みに表現したことはこの作品の実に賢い部分と言えるでしょう。最後のシーンでは素晴らしい企画力、カメラワーク、ディレクション、照明によって非常に美しく表現され、スローモーション、パウダー、モノクロのテクニックが高度に織り交ぜられたことで、魅力的なクライマックスと幻想的な映像に結実しています。