【パワーアップ情報 特別編】
学校休校期間中における教材活用のヒント

新型コロナウイルス感染拡大が全国的な広がりを見せ、臨時休校中の家庭における子供たちの学習支援に対し、当プログラムの教材もお役に立てるのではないかと考え、教材の公開と活用のご提案をお知らせさせていただいております。遠隔授業等でのご活用提案の内容となっておりますので、よろしくお願いいたします。

【ポイント1】「私の行き方発見プログラム」教材のダウンロードが可能

  • 下記の教材コンテンツがダウンロード可能です。学校休校期間中における「家庭で取り組めるキャリア教育」のツールとして、是非ご活用ください

【ポイント2】クイズで学ぶ日本の企業(プログラム①:会社の役割発見)

  • 日本の企業活動の全体的な動向や特徴を把握するためのクイズです。通常の授業では、「プログラム①:会社の役割発見」の導入として、まず生徒の企業活動に対する関心を喚起するためのツールとしての活用を想定しています。

  • 具体的には、以下の5問からなり、設問の解説ページもあります。家庭での個人学習で活用する場合には、単に正解を追い求めるだけでなく、「クイズを通して感じたこと」や、「もっと調べてみたいこと」などを自分なりにまとめるような学習につなげることが重要です。 

▶日本にはどのくらいの種類の産業があるだろう?

▶日本にはどのくらいの企業があるだろう?

▶日本では1か月にどのくらいの企業が生まれているだろう?

▶日本の総人口のうち、どのくらいの人が仕事に従事しているだろう?

▶どんな仕事に就いている人が多いだろう?

日本にはどれくらいの企業があるだろう?➀200万以上(1都道府県あたり平均約4万)②300万以上(1都道府県あたり平均約6万)③400万以上(1都道府県あたり平均約8万)
③400万以上!(409万8千企業)生活に身近な小売や飲食サービスなどが多い

(企業クイズの設問と解説ページのサンプル)

【ポイント3】エピソードシートから読み取る「仕事に求められる能力」
       (プログラム②:職業と能力の関係発見)

  • 「エピソードシート」には、以下の2種類の仕事・役割があり、実際にその業務に従事するパナソニック社員のインタビュー等を基にしたリアルな体験談が盛り込まれています。 
    [モノづくりに直接かかわる役割] 設計(ノートパソコン)  
    [会社全体をサポートする役割]知的財産(商標権の保護等)

  • 通常の授業では、「個人ワーク⇒グループワーク」というステップを踏んで、「その仕事に求 められる最も重要な能力や態度」を探っていきます。家庭での個人学習として取り組む場合に も、以下のような手順で、十分に時間をかけてエピソードシートを読み込むことが効果的で す。

▶どのような場面の時に、どのような力(能力や態度)を発揮したのかをチェックし、
 エピ ソードシートの余白等に書き込む。

▶チェックした能力・態度の中で、その仕事に最も重要と思うものを優先順位をつけて
 3つ 選び、その理由を考える。

  • その際、職場や地域社会などで多様な人々と仕事をしていく上で必要となる基礎的な能力として経済産業省が提唱している「人生100年時代の社会人基礎力」も、有益な参考資料となります(本教材のティーチャーズガイドでも取り上げています)。

<経済産業省関連ウェブサイト>

*トップページからフリー素材「人生100年時代の社会人基礎力説明資料」にアクセスができます。

未来の自分に向けて今やるべきこと 私の行き方発見プログラム!?! エピソードシート《知的財産》アイロンを検査する女性の写真 私は、プランド名やロゴマークなどの「商標権」の保護に関わる仕事を担当している。パナソニック商品の模倣品(偽物)は世界中に多く出回っており、年聞の摘発件数は400件にものぼる。私たちが偽物を排除する目的は、安いだけで保証書もないような偽物による事故などから「お客様の安全を守ること」と「パナソニックの利益とブランドを守ること」、健全な社会を築くために「社会に貢献することjだ。模倣品の手口は年々巧妙になっており、海外の会社から寄せられた報告の中には、オンライン(インターネット)上での写真が本物で届くと偽物という実例もあった。これまでの模造品対策は、「作らせないこと」と「売らせないこと」が中心だったが、インターネットでの取引が増え、一般の消費者も偽物に遭遇する可能性が増えるため、購入する人たちに焦点をあて、これからは「買わせない」ことが重要な対策の柱になるという考え方に至り、模倣品撲滅の啓発活動を強化している。まずは実際の模倣品を調べることが必要と考え、東南アジアの広い地域で流通していたアイロンの模倣品を日本に持ち帰り、内部構造の点検と性能試験を行うことにした。その結果、ブレーカーや保護回路など十分な品質が保たれていない模倣品は、通常の使用状態でも6分後にアイロンの底が熱で真っ赤になり、13分後には発火した。こうした検証実験などを通して、多くの人々に「偽物のもつ怖さを知ってほしい」という思いがますます強くなった。そこで、自分たちにできる効果的な取り組みは何かを考え、その方策のーっとして消費者向けの動画を作成し、様々な機会を活用して「偽物を買わないことの大切さjを訴えている。動画制作にあたっては、社内でも「パナソニックが模倣品が出回っていることを放置している印象を与えかねない」、「パナソニックプランドのイメージダウンにつながるのではjといった様々な意見が出たが、何よりも「お客様に危害を与える偽物は絶対に許さない」という信念から、チーム内で議論を重ね、模倣品の性能試験の実際の映像や、パナソニックとしての取り組みなどをできるだけ具体的に紹介する内容とした。模倣対策を行つでもなかなか偽物が減らないという現実はあるが、もし模倣品撲滅の啓発活動を止めればパナソニックが偽物を認めたことになり、会社の信用にも関わってくる。特に最近では、インターネットショッピングなどでの被害も増えており、こうしたECモール(インターネット上での仮想商店街)での模倣対策を含め、粘り強くやっていく覚悟だ。仕事をする上でそれぞれの人に求められた力は伺だろう。 ①個人の意見②グループの意見

(「知的財産」のエピソードシート)

【ポイント4】「私の行き方」を見つける指針となる言葉を探そう
        (プログラム④:自分の“行き方”発見)

  • 通常の授業では、以下のようなワークシートを使って、「自分の行き方を表す言葉」を考え、グループワーク等を通じて、自分の考えをさらに深めていくような流れを想定しています。 
    ①「偉人・有名人の言葉」と「その言葉を残した人物」を関連付ける 
    ② 私の行き方を表す言葉を考えよう 
    ③ 他の人の発表を聞いて気に入った言葉を書こう 

  • 家庭での個人学習として取り組む場合には、以下のような手順で、十分に時間をかけて、自分と向き合いながら、自分らしい生き方や価値観を見つけていくプロセスが重要です。

▶ワークシートの①を行う。

▶ワーク①をひとつのきっかけにして、今の自分の気持ちや思いに近い「共感できる言葉」を7
 考える。

▶その言葉から、自分が大切にしている「価値観」について、以下のような視点から考える。

  • 大事にしている物は何ですか?
  • これだけは、ゆずれないものは何ですか?
  • 一番心に残る“ありがとう”はいつ言いましたか?
  • 心が震えた瞬間はありますか?
  • 何にワクワクしますか?
  • 必ず身につけたい力は何ですか?
  • 夢はありますか?
  • 自分を誉めてあげたいときはありましたか?
  • どんな人を尊敬していますか?
  • 15 年後、どんな自分になっていたいですか?
プログラム4 自分の価値観を発見しよう 年 組 名前 私の行き方発見プログラムのロゴ 自分を勇気づける言葉を見つけよう! 1)「言葉」と「自分」を線でむすぼう! 言葉:「できるかどうかじゃない、なりたいからなるんだ」「失敗したところでやめてしまうから失敗になる成功するところまで続ければそれは成功になる」「素晴らしい仕事をする唯一の道は、それを好きになることです。まだ見つかっていないのなら、探す努力を続けてください。やめてはいけません。心にまつわることは何でもそうですが、見つければそれとわかるものです。」「自分の長所にうぬぼれてはならない。自分の短所に劣等感(れっとうかん)をもつ必要もない。」「夢をつかむことというのは、一気にはできません。ちいさなことをつみかさねることで、いつの日か、信じられないような力を出せるようになっていきます。」「危機とか難局というのは、乗り越えられるチャンスでもあるんです。 乗り越えるためにあるんです。危機とか難局というのは。」人物:「松下 幸之助(パナソニック株式会社創業者)」「スティーブ・ジョブズ(アップルInc.創業者の一人」「モンキー・D・ルフィ(TVアニメ『ONE PIECE』主人公・麦わらの一味船長)」「緒方(おがた) 貞子(さだこ)(元国連難民高等弁務官)」「イチロー(鈴木一郎)(元プロ野球選手)」 2)私の“行き方”を表す言葉を考えよう!●考えた「言葉」●その「言葉」に決めた理由 3)ほかの発表を聞いて、気に入った言葉を記入しよう。価値観を知る「大事にしている物は何ですか?」「これだけは、ゆずれないものは何ですか?」「一番心に残る“ありがとう”はいつ言いましたか?」「心が震(ふる)えた瞬間(しゅんかん)はありますか?」「何にワクワクしますか?」「必ず身につけたい力は何ですか?」「夢はありますか?」「自分を誉(ほ)めてあげたい時はありましたか?」「どんな人を尊敬していますか?」「15年後、どんな自分になっていたいですか?」

(偉人や有名人が残した言葉や格言から自分の行き方を表す言葉を考えるワークシート)