【オンライン出前授業レポート~三田学園中学校】
Web会議システムを利用し、学校・講師間の双方向性を実現
「私の行き方発見プログラム」では、2018年度は52校、2019年度は61校の中学校にパナソニック社員が講師として訪問し、出前授業を実施してきました。2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響で休校期間が長期化したことなどを受け、当初予定していた5月下旬からの実施を見合わせておりましたが、8月下旬よりオンラインによる出前授業を開始しました。
「パワーアップ情報ファイル」9月号では、2020年8月21日に兵庫県の三田学園中学校で実施したオンライン出前授業について紹介します。
オンライン授業のポイント
【ポイント1】新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策
【ポイント2】ネット環境があればどこでも受講が可能
【ポイント3】Web会議システムを利用し双方向性を実現
【ポイント1】新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策
講師が直接学校を訪問することがないため、新型コロナウイルス感染症の拡大防止につながります。生徒たちは、体育館や講堂のような広い場所でソーシャルディスタンスを保った距離で授業を受けることが可能です。また、各教室と講師をつないで授業を行うこともできます。
【ポイント2】ネット環境があればどこでも受講が可能
ネット環境があれば講師と生徒たちがどこにいても授業ができるオンライン授業は、全国各地どこの学校でも受講できます。また、社員講師もどこにいても講義が可能となります。今年度の「私の行き方発見プログラム」はこの利点を生かし、これまでの訪問授業では難しかったエリアの学校での授業実施に力を注いでいます。また、海外駐在の社員が講師を務めるオンライン授業の可能性も広がっています。
【ポイント3】Web会議システムを利用し双方向性を実現
「私の行き方発見プログラム」には質疑応答の時間や個人ワーク発表の時間がありますが、Web会議システムを利用することによって、双方向性のある授業を実現することができます。
※学校のパソコンでWeb会議システムを利用していただく必要がありますが、セキュリティ上の理由等で難しい場合は、Web会議システム及び通信に必要なSIMカード等を搭載したパソコンを貸与する予定です。
※オンライン出前授業は初めての取り組みとなりますが、先生や生徒のみなさんに安心して参加していただけるようWeb会議システムの接続方や授業の進め方等をまとめた実施校向け「オンライン授業実施マニュアル」を作成しています。また、接続テストやリハーサルを行い、授業前から当日までサポート体制を整えています。
※オンライン出前授業は初めての取り組みとなりますが、先生や生徒のみなさんに安心して参加していただけるようWeb会議システムの接続方や授業の進め方等をまとめた実施校向け「オンライン授業実施マニュアル」を作成しています。また、接続テストやリハーサルを行い、授業前から当日までサポート体制を整えています。
三田学園中学校オンライン授業実践レポート
兵庫県三田市にある三田学園中学校は2年連続で「私の行き方発見プログラム」の教材提供、出前授業を活用していただいているリピート校です。昨年度の3年生が受けた出前授業は訪問型でしたが、今年度は、新型コロナウイルス感染症予防のため、オンラインでの授業になりました。
■授業概要
- 日時:2020年8月21日(金)10:50~11:50(3校時)
- 場所:三田学園中学校 コデラホール
- 受講生:中学3年生 247名
- 講師:パナソニック株式会社 ライフソリューションズ社 足達 翔太さん
- 接続ツール:Web会議システム(Microsoft Teams)
■授業の流れ
■授業の開始
800名収容できるコデラホールに3年生(247名)が集合しました。
司会の先生から紹介を受け、スクリーンに講師の足達さんが登場しました。
司会の先生から紹介を受け、スクリーンに講師の足達さんが登場しました。
授業開始までタイトル画面が映 し出されます
司会の先生の紹介を受け、 講師の足達さんが登場しました
【チェックポイント➀】
三田学園中学校では、プロジェクターに接続してスクリーンに投影するパソコンの他に、2台のタブレットを用意していただきました。
タブレットの1台は、スクリーンを背にして会場を前方から映すように配置し、生徒の様子がわかるようにしました。もう1台は実際にスクリーン上ではどう見えているかを確認するため、スクリーンを映すように配置しました。
タブレットの1台は、スクリーンを背にして会場を前方から映すように配置し、生徒の様子がわかるようにしました。もう1台は実際にスクリーン上ではどう見えているかを確認するため、スクリーンを映すように配置しました。
■パナソニックの会社紹介~クイズ
パナソニックの会社紹介の中にある「パナソニックってどんな会社でショー!!」では、生徒全員にグー・チョキ・パークイズに参加していただきました。
グー・チョキ・パークイズに答える生徒のみなさん
【チェックポイント ②】
3択問題にグー・チョキ・パーで回答する形式のクイズです。生徒は、ジャンケンの 要領でいっせいに手を挙げて回答します。講師は、会場前方に設置したタブレットの 映像で生徒の様子を確認するようにしました。 パソコン1台で接続の場合も、カメラを会場に向けていただくことで、生徒の様子が わかるようになります。
■Q&Aタイム
「会社にはどんな仕事があるの?」「仕事で大切なことは?」「今勉強していることが将来どのように役立つの?」3つのテーマの話の後は、生徒と講師を結んでのQ&Aタイムです。各クラスひとりずつ、6人の生徒から「自分の仕事に誇りを持っていますか?」「パナソニックで働こうと思ったきっかけは何ですか?」「足達さんのように話し方が上手になるにはどうしたらいいですか?」等の質問がありました。
【チェックポイント ③ 】
生徒 はタブレットの カメラに向か って 質問をし ました。そのため、スクリーン上で 講 師と生徒のやりとりの様子 見ることができました。 パソコン一台で接続の場合でも、生徒がパソコン前に進み出て質問する ことによって 、 同じような 映像になります。
■ワークタイム
授業の最後は生徒が「15年後の“なりたい自分”を考えてみよう!?」をテーマにしたワークシートに沿って考えを記入していく個人ワークです。
ワークの終わりには、2人の生徒に「私の自己PR」「社会の中の自分の役割」「15年後の“なりたい自分”」について、「医療関係の人と接する機会が多くあったので、自分も医療系の仕事に就きたいと思った」「“ない”ところから何かをつくるのが得意なので、モノづくりの仕事がしたい」等の発表がありました。
【チェックポイント ④】
個人ワークの間は、スクリーンにストップウォッチを表示させ、生徒に残り時間がわかるように工夫しました。
■授業の終わりに
授業終了後、代表の生徒から講師に向け、感謝のメッセージが伝えられました。
「私たち一人ひとりが社会貢献できるようにしていかなくてはいけないという言葉に感銘を受けました」と感謝のメッセージを伝える代表の生徒
三田学園中学校の先生から
- リモートでの講演となりましたが、内容がとても興味深く、生徒へ良い刺激になったと思います。
- 今回、リモートで講演会が実現できました。ありがとうございました。実際に来校されて講演できた際も、リモートで他の方の話を聞いてみる、なんてことができるかもしれません。
※三田学園中学校の授業の様子は以下のURLでも紹介しています