【調査レポート】

2021年度プログラム実施校アンケート結果のポイント
100%の先生が「今後もこの出前授業を活用したい」と回答

出前授業の様子

2021年度『私の行き方発見プログラム』は、今年度も新型コロナウイルス感染症拡大防止などの観点から、訪問型9校、オンライン型43校の52校で出前授業を実施いたしました。今年度は2拠点同時開催やこれまで実施が難しかった遠隔地域での出前授業を実現いたしました。
また、教材提供については、全国205校の学校で活用いただきました。

パワーアップ情報ファイル3月号では、活用いただいた学校の先生と生徒のみなさんのアンケート結果をご紹介いたします。2022年度『私の行き方発見プログラム』の募集は、4月末を予定しておりますので、活用を検討いただく一助となれば幸いです。

2021年度 実施概要

【出前授業】

学校数:52校 (訪問型9校、オンライン型43校)
地域:東北3校、関東13校、中部6校、近畿19校、中国6校、九州5校
受講者数:6,200名 

【教材提供】

学校数:205校
受講者数:28,000名

出前授業アンケート結果のポイント

【ポイント1】授業後、「社会課題解決に関わりたい」と回答した生徒が8ポイントアップ
【ポイント2】授業後、94%の生徒が「学校での勉強や活動が将来役に立つ」と回答
【ポイント3】84%の生徒が、授業後「自分のこれからの進路」について考えるようになったと回答
【ポイント4】100%の先生が「今後も出前授業を活用したい」と回答

【調査の概要】 回答校数(回答者数)2022年3月末現在 ※対象校:51校

・事前アンケート(授業前1か月) 51校(生徒5,671名、教員214名)
・事後アンケート(授業後1週間程度) 50校(生徒5,360名、教員207名)
・3か月後アンケート(授業後3か月) 28校(生徒3,060名、教員104名)

【ポイント1】「社会課題解決に関わりたい」と回答した生徒が8ポイントアップ

Q 社会をよりよくするため、社会における問題の解決に関わりたいと思いますか?
(調査対象:生徒 事前 n=5,671、事後① n=5,360、事後② n=3,060)

「社会課題解決に関わりたいか」のグラフ 「そう思う」の回答が事前26.1%から事後①33.8%で8ポイントアップ 

「社会課題解決に関わりたい」かの設問に対し、「そう思う」と回答した生徒が事後①では、8ポイントアップして34%、「どちらかといえばそう思う」の50%と合計するとは84%だった。

【ポイント2】授業後、94%の生徒が「学校での勉強や活動が将来役に立つ」と回答

Q 学校での勉強や活動(部活動、生徒会活動他)は、将来、仕事に就いた時に役に立つと思いますか?
  (調査対象:生徒 事前 n=5,671、事後①n=5,360、事後②n=3,060)

「学校での勉強・活動が将来役に立つか」のグラフ 「とても役に立つ」の回答が事前29.7%から事後①41.4%にアップ 事後①の「とても役に立つ」「ある程度役に立つ」の回答は合計で94%

Q 具体的には、どのような勉強や活動が役に立つと思いますか?

「具体的に役に立つ勉強や活動」のグラフ 「国語」が57.6%から70.4%へ13ポイントアップ 「数学が50.7%から59.9%へ9ポイントアップ 「部活動」が22.1%から31.5%へ9ポイントアップ

「具体的にはどのような勉強や活動が役に立つと思うか」という設問では、授業後「国語」と回答した生徒が最も多く70%でした。授業の前後で伸び率が高かった勉強・活動は「国語」で、2番目に高かったのは「部活動」、続いて「数学」でした。これらは、出前授業の中で「学校での勉強・活動が仕事に役に立った事例」として取り上げた勉強・活動と一致しており、部活動については社員講師の話にも多く出たこともあり、出前授業の影響が顕著に示された結果となりました。

【ポイント3】85%の生徒が、授業後「自分のこれからの進路」について考えるようになったと
       回答

Q  出前授業を受けてから「自分のこれからの進路」について考えるようになりましたか?
  (調査対象 生徒 事後②n=3,060)

「授業後、進路について考えるようになったか」のグラフ 「よく考えるようになった」「ある程度考えるようになった」の合計が85%

授業直後の事後①では「よく考えようと思った」「ある程度考えようと思った」の合計が69%でしたが、事後②の調査では、85%の生徒が進路について考えるようになったと回答。「勉強と仕事のつながりがわかった」「友だちの発表を聞いて、自分も将来について考えようと思った」「働いている人の具体的な話がきけて勉強になった」などのコメントが多数寄せられました。

また、教員アンケート結果でも、「生徒たちが自分のこれからの進路について考えるきっかけとなった」と回答した先生が98%となりなした。(教員 事後①n=207)

「生徒が進路について考えるきっかけになったと思うか」のグラフ 「きっかけになった」61.8% 「どちらかといえばきっかけになった」35.7%の合計98%

【ポイント4】100%の先生が「今後も出前授業を活用したい」と回答

Q 今後もこの出前授業を活用したいと思いますか?(調査対象:教員 事後② n=104)

「今後も出前授業を活用したいか」のグラフ 「ぜひ活用したい」34.6% 「可能であれば活用したい」65.4%の合計100%

今後もこの出前授業を活用したいかと尋ねたところ、「ぜひ活用したい」が35%、「可能であれば活用したい」が65%となり、すべての先生が「活用したい」と回答。「講師の言葉は生徒だけでなく自分の心にも深く沁みた」「親や教員以外の大人から話を聞く経験は、生徒にとって重要」など多数のコメントが寄せられました。

出前授業を活用いただいた先生、受講いただいた生徒のみなさんからのコメント

  • 出前授業の講師の人の話をきいて、働くことの大切さや、やりがいについてより理解することができたし、自分の夢について再度考えるきっかけにもなりました。(生徒)
  • 講師の方の「社会に貢献したい」という気持ちがとても良いなと思いました。自分もこれから、自分らしい行き方を発見して取り組みたいなと思いました。(生徒)
  • 講師の先生の「失敗の経験は役に立つ」という言葉がとても力になったし、心に残りました。(生徒)
  • 企業で活躍されている方の話を直接聞くことができて、多くの学びにつながったと思います。(教員)
  • 生徒達が未来の自分のために今をがんばらないといけない! という気持ちになれる内容だったと思います。この授業が進路を考えるきっかけになったと思います。(教員)
  • 社員講師さんが中学生の頃、好きだった教科や、やっておけばよかったという教科などを授業で取り上げてくださり、中学生の目線でお話をしてくれた事がとても良かったです。(教員)

教材提供アンケート結果のポイント

【ポイント1】95%の生徒がプログラムの内容を「理解できた」と回答  
       ワークシートや教材が「使いやすかった」と答えた生徒も95%
【ポイント2】授業後、自分らしい生き方(行き方)を実現するために「今取り組んでいること」
       「これから取り組もうと思うこと」が増加
【ポイント3】ほぼ全ての先生がプログラムを活用したことは生徒が「進路」について
       考えるきっかけになったと回答
【ポイント4】94%の先生が「今後もこの教材を活用したい」と回答

【調査の概要】 回答校数(回答者数)2022年3月末現在 ※対象校:205校

・事前アンケート(授業前1か月) 41校(生徒4,254名、教員158名)
・事後アンケート(授業後1週間程度) 51校(生徒5,347名、教員190名)

【ポイント1】95%の生徒がプログラムの内容を「理解できた」と回答 ワークシートや教材が
       「使いやすかった」と答えた生徒も95%

Q プログラムの内容は理解できましたか?(調査対象:生徒 事後 n=5,347)

「理解できたか」のグラフ 「よく理解できた」27.0%「ある程度り会できた」68.4%の合計95%

27%の生徒がプログラムの内容を「よく理解できた」、68%の生徒が「ある程度理解できた」と回答。合計で95%の生徒が理解できたとの回答でした。

Q プログラムの使いやすさについて

「使いやすかったか」のグラフ 「とても使いやすかった」36.4%「まあまあ使いやすかった」58.3%の合計95%

プログラムごとの「ワークシート」や「教材」について、95%の生徒から「使いやすかった」と評価されました。

【ポイント2】授業後、自分らしい生き方(行き方)を実現するために
       「今取り組んでいること」「これから取り組もうと思うこと」が増加

Q「自分らしい生き方(行き方)」を実現するために「今取り組んでいること」や「これから取り組もうと思うこと」はありますか?(調査対象:生徒 事前 n=4,254、事後n=5,347)

「自分らしい生き方を実現するために取り組んでいること」のグラフ 「将来つきたい仕事や職業に必要となる知識や能力を身につける」が事前から事後で20ポイントアップ 「興味のある仕事・職業・会社などの情報を調べる」が10ポイントアップ

教材を活用後、「学校での勉強や活動が将来「とても役に立つ」と回答した生徒の割合が12ポイントアップ。今年度からスタートした新学習指導要領の総則にある「学ぶことと自己の将来とのつながりを見通しながら(中略)キャリア教育の充実を図ること」で、「学校での勉強・活動と将来のつながり」を意識ながらキャリア教育に取り組んでいることがうかがえる結果となりました。

【ポイント3】ほぼ全ての先生がプログラムを活用したことは生徒が「進路」について
       考えるきっかけになったと回答

Q  プログラムを活用したことは、生徒たちが「自分のこれからの進路」について考えるきっかけになったと思いますか?(調査対象:教員 事後 n=190)

「生徒が進路について考えるきっかけになったと思うか」のグラフ 「きっかけになった」51.6% 「どちらかといえばきっかけになった」47.9%の合計99.5%

プログラム活用前では48%の先生が、生徒は「進路」について「あまり考えていないと思う」と回答していたが、活用後、ほぼ全ての先生が、プログラムを活用したことは、生徒が「進路」について考えるきっかけになったと回答されています。

【ポイント4】94%の先生が「今後もこの教材を活用したい」と回答

Q  今後もこの教材を活用したいと思いますか?(調査対象:教員 事後 n=190)

「今後も出前授業を活用したいか」のグラフ 「ぜひ活用したい」27.9% 「可能であれば活用したい」65.8%の合計94%

教材提供を活用いただいた先生、受講いただいた生徒のみなさんからいただいたコメント

  • それぞれの仕事には必要な能力があることを知り、自分のなりたい職業について「どんな能力が必要なのか」と考えるようになった。(生徒)
  • 仕事の中でも様々な役割があると知ったので、今までは仕事しか考えていなかったけど、役割まで将来どうするか考えるようになった。(生徒) 
  • とてもよく構成されていて、私自身も大変勉強になりました。学習内容や手立て、順番など生徒の学びや気づきをうながすものばかりでとてもおもしろかったです。(教員) 
  • 職場体験や職業講話が中止となり、"仕事"というものに触れる機会が少なく、よい学習機会をいただけました。(教員)
  • 学年の他クラスの生徒との意見交換をしながら"自分"について知ることができた授業でした。数々の偉人が残した言葉も、家で調べた生徒もいるようで、とても印象に残っているようでした。(教員)
「出前授業」は、「自分の『今』が『未来』につながる」をテーマにした1コマ50分の授業です。訪問型とWEB会議システムを使用したオンライン授業型のハイブリッドで授業を行っています。オンライン授業は、国内外問わず遠隔地域での実施が可能です。
「教材提供」は4つのキャリア教育プログラムで構成されており、学年のニーズによって使い分けられます。「職場体験学習」の事前学習やまとめとしても活用いただけます。
4月に入りましたら、WEBページで募集案内を掲載予定です。「出前授業」は申込数に限りがございますが、教材提供とあわせて活用をご検討ください。