
「サステナブル」とは、「ずっと未来にも続いていく」ということ。
「シーフード」は海でとれるお魚などの食べ物。
だから、「未来にもお魚を食べ続けていくことができるように、
『とりすぎや自然をきずつけること』がない方法でとられたり
養殖(ようしょく)されたりしたお魚、エビ、貝などの食べ物」と
いうことだよ。
実は最近、人間のお魚のとりすぎや自然環境破壊(かんきょうはかい)が
原因(げんいん)で、海のお魚が年々へっているんだ。
このままでは将来(しょうらい)、おいしいお魚が食べられなくなっちゃう!
そこで「海の豊(ゆた)かさを守る」活動が大切になってきているんだよ。


色々な会社がサステナブル・シーフードを大切に考え始めてきている中で、
パナソニックでは、社員食堂(しょくどう)にサステナブル・シーフードを
使ったメニューを取り入れているんだって。
サステナブル・シーフードがどんどん広まっていくといいね!









1974年から2013年のうつり変わりを見てみると、
水産資源(しげん)を「過剰(かじょう)に利用」が
1割(わり)くらいだったのが3倍の3割に達しているよ。
そして、「限界(げんかい)までの利用」が5割から6割に。
これは、水産資源の約9割に対してお魚を取りすぎの状態(じょうたい)ってことになるよね。
この状態はますますふえる傾向(けいこう)にあるよ。
このままではお魚がどんどんなくなってしまうね。




サステナブル・シーフードとそうでないものを区別するためには、
認証(にんしょう)ラベルがついているかどうかで区別できるんだ。
サステナブル・シーフードは「天然」と「養殖」にわかれていて、
どちらにもサステナブル・シーフードとみとめるラベルがあるよ。
「天然」のお魚でサステナブル・シーフードとみとめられたものには、
「海のエコラベル」MSCラベルなどがついているんだ。

「養殖」のお魚でサステナブル・シーフードとみとめられたものには、
ASCラベルなどがついているよ。

MSCはMarine Stewardship Councilつまり海洋管理協議会で、
1997年にイギリスで設立(せつりつ)され、
日本では2007年に開設(かいせつ)された団体(だんたい)なんだ。
とりすぎず自然環境に気を配ってとられたお魚だけを
サステナブル・シーフードとみとめ、MSCラベルをつけるんだよ
ASCはAquaculture Stewardship Councilつまり水産養殖管理協議会で、
2010年に設立された、オランダに本部のある団体なんだ。
自然環境やエサ、働く人の労働環境に気を配って養殖されているお魚だけを
サステナブル・シーフードとみとめ、ASCラベルをつけているんだよ。
MSCラベルとASCラベル。この2つのラベルは覚えておこうね!



サステナブル・シーフードとして認証を取得(しゅとく)したお魚には
「天然」のお魚ではサケ(サーモン)、ホタテ、カツオ、サバ、スケソウダラなど、
「養殖」のお魚ではサケ、カキ、エビ、ブリ、アサリ、タイなどがあるよ。
どんどんふえるといいね。


それでは、実際(じっさい)に近くのスーパーマーケットに行って
サステナブル・シーフードのラベルをさがしてみよう!
見つけられるといいね。


①人間がお魚をとりすぎたり自然環境を破壊していることなどが原因で、
海のお魚が年々へっている。
水産資源の約9割に対してお魚を取りすぎている状態だよ。
②サステナブル・シーフードは、
お魚のとりすぎや自然をきずつけることが起こらない方法でとられた「天然」や
環境や社会に気を配って育てた「養殖」のお魚からできた食べ物だよ。
③サステナブル・シーフードには、
「天然」のお魚はMSC、「養殖」のお魚はASCなどのラベルがついているよ。
オリンピック・パラリンピックでは、ロンドンやリオの大会で
環境配慮(はいりょ)の証(あかし)として
MSCやASCなどのラベルがついたシーフードが採用(さいよう)されたんだよ。
サステナブル・シーフードはヨーロッパを中心に広まっているよ。
だけど日本ではまだ知らない人がたくさんいるよね。
サステナブル・シーフードが
日本でももっと広まっていくといいね。
みんながMSCラベル、ASCラベルなどを選ぶようになると、
お魚がへらないようにとりすぎをしないでがんばっている漁業者さんたちや
環境や社会に気を配ってお魚を育てている養殖業者さんを
応援(おうえん)することにもなるんだよ。
そうするとお魚がどんどんへってしまうのをふせぐことになる!
きみも「海の豊かさを守る」仲間になろう!