「サステナブル」とは、「ずっと未来にも続いていく」ということ。
「シーフード」は海や川でとれるお魚などの食べ物。
だから、「未来にもお魚を食べ続けていくことができるように、
『とりすぎや自然をきずつけること』がないよう配慮した漁業や
養殖(ようしょく)業で生産されたお魚、エビ、貝などの食べ物」と
いうことだよ。
実は最近、人間のお魚のとりすぎや自然環境破壊(かんきょうはかい)が
原因(げんいん)で、海のお魚が年々へっているんだ。
このままでは将来(しょうらい)、おいしいお魚が食べられなくなっちゃう!
そこで「海の豊(ゆた)かさを守る」活動が大切になってきているんだよ。
色々な会社がサステナブル・シーフードを大切に考え始めてきている中で、
パナソニックでは、社員食堂(しょくどう)にサステナブル・シーフードを
使ったメニューを取り入れているんだって。
サステナブル・シーフードがどんどん広まっていくといいね!
国連では2030年までの持続可能な開発目標が17あるんだよ。
その中の14番目の目標が「海の豊かさを守ろう」なんだ。
海の豊かさを守ることは、とっても重要な課題なんだね。
サステナブル・シーフードとそうでないものを区別するためには、
認証(にんしょう)ラベルがついているかどうかで区別できるんだ。
サステナブル・シーフードは「天然」と「養殖」にわかれていて、
どちらにもサステナブル・シーフードとみとめるラベルがあるよ。
「天然」のお魚でサステナブル・シーフードとみとめられたものには、
MSC「海のエコラベル」ラベルがついているんだ。
「養殖」のお魚でサステナブル・シーフードとみとめられたものには、
ASCラベルなどがついているよ。
MSCはMarine Stewardship Council、海洋管理協議会という団体で、
1997年にイギリスで設立(せつりつ)されたんだ。
日本の事務所は2007年に開設(かいせつ)されたんだ。
とりすぎず自然環境に気を配ってとられたお魚だけを
サステナブル・シーフードとみとめ、MSC「海のエコラベル」がつけられるんだよ。
ASCはAquaculture Stewardship Councilつまり水産養殖管理協議会で、
2010年に設立された、オランダに本部のある団体なんだ。
自然環境やエサ、働く人の労働環境に気を配って養殖されているお魚だけを
サステナブル・シーフードとみとめ、ASCラベルをつけているんだよ。
MSCラベルとASCラベル。この2つのラベルは覚えておこうね!
それでは、実際(じっさい)に近くのスーパーマーケットに行って
サステナブル・シーフードのラベルをさがしてみよう!
見つけられるといいね。
①人間がお魚をとりすぎたり自然環境を破壊していることなどが原因で、
海のお魚が年々へっている。
水産資源の3割がお魚をとりすぎている状態だよ。
②サステナブル・シーフードは、
お魚のとりすぎや自然をきずつけることがないようにしてとられた「天然」や
環境や社会に気を配って育てた「養殖」のお魚からできた食べ物だよ。
③サステナブル・シーフードには、
「天然」のお魚はMSC、「養殖」のお魚はASCのラベルがついているよ。
オリンピック・パラリンピックでは、ロンドンやリオ、東京の大会で
環境配慮(はいりょ)の証(あかし)として
MSCやASCなどのラベルがついたシーフードが採用(さいよう)されたんだよ。
サステナブル・シーフードはヨーロッパを中心に広まっているよ。
だけど日本ではまだ知らない人がたくさんいるよね。
サステナブル・シーフードが
日本でももっと広まっていくといいね。
みんながMSCラベル、ASCラベルを選ぶようになると、
お魚がへらないようにとりすぎをしないでがんばっている漁業者さんたちや
環境や社会に気を配ってお魚を育てている養殖業者さんを
応援(おうえん)することにもなるんだよ。
そうするとお魚がどんどんへってしまうのをふせぐことになる!
きみも「海の豊かさを守る」仲間になろう!