研究開発の方向性

パナソニックグループは、「 物と心が共に豊かな理想の社会」の実現に向け、喫緊の最重要課題と考えている地球環境問題の解決と、お客様一人ひとりの生涯にわたる健康・安全・快適にお役立ちを果たすことを目指しています。

そこで、研究開発においては 「環境」「くらし」の注力領域とグループ横断の技術のダム機能を果たす「共通基盤」から競争力の源泉となる8つのコア技術群を特定し、グループ横断で連携・強化しています。ここでは、コア技術別の取り組みについてもいくつかご紹介します。

パナソニックグループが、地球環境問題の解決と、ひとりひとりの生涯の健康、安全、快適への貢献を目指した研究開発の方向性を示した図

パナソニックグループの技術注力領域

パナソニックグループがグループ横断で連携、強化する8つのコア技術群まとめた一覧表です

グループを横断するコア技術プラットフォーム

コア技術別の取り組み

01 地球環境の問題解決


ガラス型ペロブスカイト太陽電池


  • ビルの窓壁など従来設置が困難だった場所に設置でき、まち・くらしに調和する太陽電池
  • 実用サイズで業界トップクラスのエネルギー変換効率18.1%を達成
  • 独自のインクジェット塗布技術と材料技術によって大面積、サイズフリー、高変換効率を実現

世界最高クラスのエネルギー変換効率を達成した30センチメートル角のペロブスカイト太陽電池と、それをビルの壁面や窓に設置したイメージ図です

現場CPS(Cyber-Physical System)

  • 現場最適化:CO2排出最小化と利益最大化を考慮したシミュレーション
  • 現場可視化:人・モノ・設備の勿れの自動観測と、ボトルネック自動特定
  • 全体最適化:オペレーション・コンサルティング

現場CPSキットで現場を撮影し、超高速AI学習などを用いてリアルタイムでデジタル化し、無駄を可視化するスキームを示した図です

サーキュラーエコノミーの実現に向けた家電リサイクルの自動化


  • サビや汚れがあってもAIでビスを正確に認識
  • 熟練作業者の動きをロボットが再現し室外機のカバーを丁寧に分解
  • さまざまな室外機のビスの数と場所をデータベースに蓄積し無駄なく動く

エアコンの分解工程において、室外機の外装を自動で分解しているロボット

植物由来のサステナブル素材セルロースマテリアル


  • セルロースを含有することで、従来の石油由来樹脂と比べ、軽く強くすることが可能
  • 従来の石油由来樹脂と比べて見劣りしない性能
  • 従来の石油由来樹脂の成形機を利用可能
  • つなぎ樹脂も含めて100%生由来・生分解可能になるよう開発を推進中

白いペレットがあります。これは植物繊維を含むサステナブルな素材、セルロースエコマテリアル kinariです。

02 一人ひとりの生涯の健康・安全・快適


ひとの感情を見える化して、表情解析によるUXマネジメント


  • 人の表情を数値化することで、リアルタイムにユーザの感情を推定
  • アンケート不要で、ユーザが無意識のうちにデータ取得
表情解析の応用例を示した図です。撮影した顔から勘定解析AIを使い人の表情を数値化します。これを使用すると、イベント観戦時の満足度を推定することができます。

様々なシーンで活躍する「業務支援ロボットソリューション」


人とロボットが共生する未来の街づくり

  • 1人で4台を運用できる遠隔管制システムでサー ビス継続性を向上
  • 人混在環境でも安全・安心な走行プラットフォームを実現
  • リスクを考慮したシミュレーションでサービスの導入・運用改善をサポート

建物内の通路を搬送ロボットと掃除ロボットが自動で走行しています。

Scalable A I あらゆるお客様に素早くお届けする


  • あらゆる学習のベースとなる「生成Al 基盤モデル」を構築
  • わずかな追加データと従来の5分の1の開発期間でのAlの導入を実現
AIの基盤モデルを示した図です。パナソニックグループの幅広い事業をカバーする大量のデータから基盤モデルを構築し、用途に合わせてわずかなデータで最適なAIをお届けすることを目指しています。

Responsible AI あらゆるお客様の信頼にこたえる


  • 確かな技術で「責任あるAI 」を実現
  • 全社教育やチェックシステムなどのAl倫理ガバナンスを強化
未知の情報に対してしったかぶらないAIの回答例や全社で展開して言うrAI倫理チェックシステムの様子。

03 ソフトウェア共通基盤


IoTサイバーセキュリティ監視システム


  • IoT機器の制御コマンドやネットワークに着目したサイバー攻撃検知AI技術
  • 攻撃を可視化し、分析の手間を削減するサイバー攻撃検知システム
IoTサイバーセキュリティシステムの概念図と近未来的なセキュリティーオペレーションセンターの写真

視覚と触覚のセンサフュージョンで精密作業を自動化


人間が無意識に行っている高度な視覚・触覚運動制御の仕組みをAIで実現

  • 視覚によってソケットの位置を正しく認識
  • 指先で把持しているプラグの把持位置の認識
  • 適切な挿入位置をサブミリの精度で算出
ロボットアームが把持しているUSBプラグを、テーブルの上にあるUSBソケットを認識し差し込もうとしている様子

新たな配線不要、数百台規模のセキュアなIoTネットワーク


既設線の活用による省施工(低コスト)

  • ビル等の大規模通信インフラに必要な数百台規模のIPネットワークを実現
  • 既設インフラをセキュアで高速な通信網にリノベーション
IoTネットワークを説明した図

電池交換や電源ケーブル不要 ワイヤレス電力伝送システム


  • 長距離送電により、配線しづらいところへ電力を送る
  • 多数のデバイスに同時に送電できるため、電池交換の手間を省く
  • 小型なので、狭い場所にも配置

ワイヤレス電力伝送システムで使う製品