社内コミュニティがACEアワードを受賞

ダイバーシティ・ネットワーク(D&N)は、障がいのある社員が活き活きと働ける組織を目指して活動する社内コミュニティです。2023年12月、同コミュニティがACEアワードを受賞。コミュニティメンバーが「障がいのある社員のロールモデル」として表彰されました。
ACEアワードとは
「ACEアワード」とは、一般社団法人 企業アクセシビリティ・コンソーシアム(以下、ACE)が「障がい者雇用の新しいモデル確立」の観点から多彩な活動に光を当て、年間で顕著な活躍を見せた障がいのある社員や事例を表彰するものです。
ACEは障がい者雇用の新しいモデル確立を目指し、業種・業態を超えて志を一つにする大手企業20数社により2013年9月に設立されました。パナソニックグループも2017年から加入し、現在は39社で、企業の成長と社会の発展に資する、インクルーシブな環境を実現するための活動を行っています。
自律的な運営スタイルに評価
ダイバーシティ・ネットワーク(以下、D&N)は、「ひとりひとり異なる音色がつくるHarmonyで世界へ」をスローガンに2021年6月に設立された、パナソニックグループ内のコミュニティです。2024年2月現在、四肢障がい、聴覚障がい、発達障がいなどの障がいがある社員8人と健常者1人で運営されており、障がいのあるなしに関わらず、社内Teamsでは約400人、社内Viva Engage/Yammerでは約250人が参加しています。
ACEアワード表彰で評価されたのは、当事者が自発的にコミュニティを立ち上げ、有志活動として自律的に展開していくD&Nの運営スタイル。「その活動が、他社ではなかなか見られない大きなうねりを生み出している」と評されました。また、障がいのある社員が働きやすい環境づくりを独自のアプローチで推進している点や、各々の職場が離れていてもTeamsなどのインフラツールをうまく活用しながら活動を推進している点なども注目されました。

D&N運営メンバーの声

こうして社外から認められ、活動についてより多くの方たちに知ってもらえるのは大きな励みになります。皆さんの職場にいる障がいのある方たちは、実は皆さんと何ら変わらないんです。どんな障がいがあるか、何ができて何をしたいのかなど、ほんの少し知ろうとしてくれるだけで、私たちは自分の強みを活かしてもっとがんばれます。この受賞をきっかけに、「知る」ことの大切さについても知ってもらえると嬉しいです。
今回の受賞をきっかけに、社内の皆さんにもD&Nの活動についてさらに注目してもらえたら嬉しいです。特に「なかなか思うようにいかない」と悩んでいる若手社員やキャリア社員に伝わればと思っています。D&Nでは障がいのある人もない人も、互いに弱い部分を補い合いながら活躍しています。その様子に触れてもらえれば、ご自身の目の前にあるしんどい状況を乗り越えるヒントや力を得られるのではないかなと思います。


例えば聴覚障がいとひと口に言っても「手話で話す」「声で話す」など個々で違います。その人自身にフォーカスして興味を持つだけで、どうすればよりよく働けるかヒントが見えてくる。障がいを「マイナス」ではなく「特徴」として捉え、どんどん発信していくことは大切です。D&Nの活動では、ライブ配信、リアルイベントの開催など、本業ではなかなか携わる機会のない活動を通して、自分の新たな「できること」の発見につながっています。
「有志活動と本業のバランスを取るのはチャレンジングですが、仲間とつながり、自分を成長させられる場としてさらに盛り上げていきたい」と語る3人。「将来的には社外のコミュニティともつながり、よりダイナミックな活動に挑戦したい」と意気込みを述べました。
パナソニックグループでは、キャリア入社の人や女性、LGBTQ、障がいのある人などが社内コミュニティを自発的に立ち上げ、対話やオンラインイベントなどの多彩な活動を展開しています。
これらの活動は、社員一人ひとりが互いにサポートしあい、様々な知見をグループ内に共有することで、誰もが個性を発揮できる職場環境をつくり上げることにつながっています。