「レインボーフェスタ!2023」参加レポート


写真:笑顔で写る参加者の集合写真

10月7日(土)~8日(日)の2日間にわたり、大阪の扇町公園で「レインボーフェスタ!2023」が開催されました。同イベントにはパナソニック インダストリー株式会社が独自に協賛し、2日目の「関西レインボーパレード」にはパナソニックグループとしても参加。多くの社員が横断幕を掲げて大阪の街を練り歩きました。

※所属や肩書などの情報は、イベント開催当時のものです。


レインボーフェスタ!とは


「レインボーフェスタ!」は関西在住のセクシュアル・マイノリティ(性的少数者)、地域の住民のほか、日本各地や海外からも多くの人が集い、「性の多様性」を尊重し合う関西最大級のイベントです。2023年のテーマは「これ“も”いいのだ!~All is Fine~」。華やかなステージやブースで彩られた会場には2日間で約28,000人が訪れ、自分自身を表現し、交流を深め合いました。


関西レインボーパレード


パナソニックグループとしてのパレード参加は、昨年に続き今年で2度目となります。社内コミュニティであるPRN(Panasonic Rainbow Network)のメンバーがグループ事務局に参画したほか、社員とその同伴者含む約250人が集まり、レインボーカラーのグループロゴが入ったお揃いのTシャツを着用しました。

あいにくパレードの直前に雨が降り始めたものの、レインコートやビニール袋を融通し合い、笑顔で出発! 「Happy Pride!」とレインボーの旗を振りながら沿道の人々や他団体と声を掛け合い、1時間半ほどの道のりをにぎやかに歩きました。


写真:パレードの様子

参加した社員の声

家族で参加した社員

イラスト:大人一人と子ども一人のイメージ

幼いうちから「一人ひとりの違いを認めること」の大切さを知ってほしいと、親子で参加しました。娘にとって今日の出会いや経験は、今後友達との関係づくりで悩んだ時の力になるのではと思っています。

今年4月、社内の友人に誘われて「東京レインボープライド2023」に初めて参加し、その場の活気や人のあたたかさに感動。大阪のパレードも楽しみたいと参加しました。普段の工場勤務ではなかなか会えない人と交流できるのも、イベントの楽しみの一つです。仲間とつながれる楽しさを、たくさんの人に味わってほしい!

初参加の社員

イラスト:大人一人のイメージ

昨年も参加した社員

イラスト:大人一人のイメージ

一昨年までは一部の社員しか知らないイベントでしたが、昨年からはパナソニックグループとしてのオフィシャルな参加となりました。昨年は30人程度だった参加者が一気に増えて、今年は200人超え! 社内でも、LGBTQへの理解がある仲間が増えつつある“うねり”を感じます。

私たちの職場はまだLGBTQに対してオープンな風土ではなく、居心地の悪さを感じる場面も多々あります。モヤモヤした気持ちを抱えながら今日のイベントに参加してみたところ、「支援してくれるALLY(アライ)がこんなにたくさん社内にいたの!?」と視界が開けたような気がしました。
こうやって「仲間だよ」と表現してくれるだけで救われる、勇気をもらえる当事者はたくさんいます。小さなアクションでも、その積み重ねこそが「誰もが安心して働ける職場」への大きな一歩になりますから。

当事者の社員たち

イラスト:大人複数人のイメージ

参加した役員の声

雨の中のパレードでしたが、グループ社員はもちろん他団体や沿道の方も、明るく楽しそうに歩いていたのが印象的でした。ご家族で参加されている方もいて、幼いうちからDEIの考え方が身近にあるのはとても良いな、と感じました。会社や組織においてもDEIは当たり前の文化として求められる時代です。誰もが遠慮せずにいきいきと働ける職場を実現するため、一人ひとりができることを見つけて、行動に移してほしいと思います。

パナソニック インダストリー株式会社
社長 坂本 真治

写真:坂本 真治(さかもと しんじ)

会社というのは複数の人が集まり、活動を行う場所。一人ひとりが気持ち良く働ける環境でなければ、さまざまな意見は出てきません。昨今、DEIを考える機会が増えつつありますが、言葉に縛られ難しく考えるのではなく、まずは「お互いの個性を尊重し合う」という、ごく自然な意識から始めてみるのがよいと思っています。相手をリスペクトし、知り、理解する。そして自分にできることを見つけてアクションしてみる。その繰り返しが大切だと私は考えています。

パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション株式会社
社長 豊嶋 明

写真:豊嶋 明(とよしま あきら)

パレードに参加する人と沿道の人が一体となって「Happy Pride!」と声を掛け合えるのは、パレードの大きな魅力の一つだと思います。多様な人と交流し、ともに考え、学ぶことはDEI推進の第一歩。「衆知を集める」という経営理念は、多様な人の意見をとり入れながら一番良い答えを見つけ出していくことを説いた言葉ですが、まさにDEIと同じ精神ですよね。一人ひとり違って当たり前であり、その違いや個々の良さを引き出せることが大切であると再認識しました。

パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社
役員 阿部 裕

写真:阿部 裕(あべ ゆたか)