使用済み製品リサイクルの
グローバルでの取り組み
使用済み製品リサイクルのグローバルでの取り組み
資源の有効利用や環境汚染防止などを目的として、世界各国ではリサイクルに関する法制度や仕組みの整備が進められています。日本では特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)や資源有効利用促進法が施行されており、EUではWEEE(Waste Electrical and Electronic Equipment:廃電気電子機器)指令が、米国の多くの州や、中国でもリサイクルに関する法令が制定・施行されています。パナソニックグループは非OECD諸国への有害廃棄物の移動を規制するバーゼル条約および各国の関連法令の順守はもとより、サードパーティーの活用も含めて、各国のリサイクルインフラの実情に即した最も効率的な仕組みづくりに貢献しています。
2025年度の製品リサイクル実績は以下のとおりです。海外では、回収重量の減少により、長期的に減少傾向が続いています。
2025年度実績
日本 | 使用済み家電4品目を140.8kt再商品化等処理 |
米国 | 使用済み電気電子機器を211t回収 |
日本における製品リサイクルの取り組み
2001年に4品目を対象とした家電リサイクル法の施行に伴い、メーカーはA・B2つのグループに集約され使用済み家電4品目※1の回収および再商品化等(リサイクル)を実施することになりました。当社グループはAグループに属し、既存インフラを活用した地域分散型処理システムを運営管理する(株)エコロジーネットを(株)東芝様と設立しリサイクルに取り組んでいます。この管理会社は、Aグループ(当社グループをはじめとする17社)のメーカーの委託を受けて、指定引取場所319カ所(A・Bグループ共有)と再商品化工場30カ所を管理運営しています。また当社グループはパナソニック エコテクノロジーセンター(株)(PETEC)、パナソニック エコテクノロジー関東(株)(PETECK)、中部エコテクノロジー(株)(CETEC)※2に出資し、リサイクルしやすい商品の設計のための情報交換を製品の製造事業部と行うとともに、効率的かつより多くの資源を回収・供給できるよう研究開発を進めており、2025年度は使用済み家電4品目を140.8ktリサイクルしました。
法定リサイクル率※3は段階的に引き上げられてきていますが、パナソニックグループの各リサイクル工場は、製品の特性や使用原材料、リサイクル効率化の観点より適宜リサイクル設備や工程の見直しを行い、法定リサイクル率を上回るリサイクル実績を収めています。
当社グループでは家電リサイクル業界が抱える課題解決に向けて、手作業が多い解体作業の機械化というアプローチで技術開発に着手。国の回収率向上目標の達成に向けた施策の推進により、今後、回収量の増加が見込まれるエアコン室外機に焦点を当てた「廃家電自動解体システム」を開発しました。部品ごとに解体品位を維持したまま、解体工程で最も時間がかかる室外機カバーからコンプレッサー外しまでの工程を自動化することで、より安定的・継続的な家電リサイクルを実現しました。
また、PETECでは、プラスチック選別装置を用いた高品位の単一プラスチック再資源化の取り組みを進めています。詳細は再生樹脂の使用拡大を参照ください。
※1 エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4品目
※2 PETECは当社グループ単独出資会社、PETECKとCETECは三菱マテリアル(株)様と当社グループの合弁会社
※3 法定リサイクル率=法令で定められたリサイクル率(有価資源重量÷使用済み家電総重量)
法定リサイクル率は2009年と2015年に引き上げられ、現在はエアコン80%以上、ブラウン管式テレビ55%以上、液晶・有機EL・プラズマ式テレビ74%以上、冷蔵庫・冷凍庫70%以上、洗濯機・衣類乾燥機82%以上
欧州・CIS地域における取り組み
WEEE指令とサーキュラーエコノミー
WEEE(廃電気電子機器)
WEEE指令2012/19/EUとは、2012年7月4日に発行された電気電子機器廃棄物に関する欧州議会・理事会指令2012/19/EUを指し、電気電子機器廃棄物の環境負荷低減を目的とした欧州連合の法律です。廃棄物の再利用、リサイクル、回収を促進し、廃棄の責任を生産者に負わせるものです。当社グループは、これらすべての要求事項に対するソリューションを積極的に開発してきました。当社グループは、欧州で多様な製品を展開しています。EU全域でのWEEE コンプライアンスを管理するために、法的に会社が存在する国の適切なリサイクル制度に直接登録することを方針としています。これにより、法人が所在する各国において、製品の効率的な回収およびリサイクルを支える体制を整備し、資源の循環利用および生産サイクルへの再投入に貢献しています。
今後、欧州では2026年にWEEE指令の改訂案が公表される予定です。当社はこれらの動向を注視し、リサイクル体制のさらなる強化と対応の高度化を図っています。規制の変化に先行して対応することで、欧州全域のお客様に対し、効率的かつ将来を見据えたリサイクルプログラムの提供を継続するとともに、サーキュラーエコノミーへの移行に寄与していきます。
循環経済(Circular Economy)
欧州では、今後の廃棄物関連法整備において、循環型経済が重要な要素となります。欧州では、リサイクルコンテンツの重要性がますます高まっており、各国の法律や入札プロセスにさらに組み込まれるようになります。循環型経済の基準を満たさない製品は、リサイクル料金が高くなります。リサイクルが容易な製品、リサイクル材料を含む製品、修理が容易な製品などは、リサイクル料金が低くなります。当社グループは、このような新しいリサイクル材料の要件に対応するために準備検討しています。
今後の展望
当社グループのサーキュラーエコノミーへの取り組みは、多国籍企業がサステナビリティを中心的な戦略とする時代に適応できることを示しています。リサイクル材の義務化目標に関する法律など、EUの法律が一段と進む中、当社グループはさらなる取り組みを拡大していきます。
北米における取り組み
当社グループは、北米における廃電池や使用済み製品に対するリサイクルシステムの構築・運営を継続的に主導しています。2007年7月にミネソタ州でリサイクル法が施行されたことを契機に、同年9月には(株)東芝様およびシャープ(株)様と共同でアメリカリサイクルマネジメントLLC(MRM)を設立し、テレビ、パソコン、その他の電子機器製品のリサイクルを開始しました。
MRMは40社以上のリサイクル業者数社と提携し、多数の企業から委託を受けて、20州およびコロンビア特別区において回収プログラムを運営しています。2007年の開始以来、MRMの総回収量は17億ポンドを超えました。
廃電池については、1994年に他の電池メーカーと協働してCall2Recycle※4というプログラムを立ち上げ、全米およびカナダで一次電池および二次電池のリサイクルプログラムを提供しています。Call2Recycleは400社以上の企業に回収プログラムと小売店回収ネットワークを提供しており、設立以来、米国内とカナダで累計3億700万ポンド以上の一次電池と二次電池を回収しています。
カナダにおける使用済み製品のリサイクルは、アルバータ州政府拡大生産者責任(EPR)法の下、2004年に開始されました。それ以来、10州と2準州でWEEEの法制化が完了しており、それぞれに独自の特徴と要求事項が盛り込まれています。パナソニック カナダはこれらプログラムの調和を図るために、非営利組織である電子製品リサイクル協会(EPRA)の管理のもと、積極的な役割を担っています。なお、EPRAはオンタリオ州において0.137千トンの電子機器を回収しました。
※4 米国では2026年1月、The Battery Networkに名称変更
中国における取り組み
中国では、2012年から実施されていた「廃棄電器電子製品回収処理管理条例」に基づく廃棄電器電子製品処理基金の徴収が、2024年1月1日以降、一時停止することが明示されています。今後、回収処理業者への廃家電処理補助金は、国家の一般公共予算(主に税金から)から支払われることになっています。
2017年1月に政府より公布された「生産者責任延伸制度推進方案」や、2020年9月に施行された「固体廃棄物環境汚染防止法」などの関連政策、さらに2022年からはローカル大手家電6社が参加している「廃旧家電回収目標責任制度」の実証、加えて、2024年から始まった消費品の「以旧換新」政策などの動向にも注目し、対応検討を進めています。
東南アジア・大洋州における取り組み
ベトナム
2020年環境保護法は、ベトナム国内における使用済み製品の管理強化など、広範な環境課題への対処に向けた要求事項を定めています。また、政府は「環境保護法の多数の条項を詳述する政令」および「環境保護法の多数の条項の実施を詳述する省令」を発行しています。これらの規定により、2022年1月1日から一次電池の廃棄物処理に対して、製造業者及び輸入業者に財政的な負担が求められています。Panasonic Sales Vietnam(PSV)は、一次電池の適正な廃棄物処理を支援するための財政的拠出を含め、環境規制への対応を積極的に進めてきました。2022年に市場に投入された一次電池に対して必要な財政的拠出を行い、適切な廃棄物処理を確保しています。2024年1月1日から充電式電池、2025年1月1日から電子製品についても、製造業者および輸入業者に対して財政的な拠出または自社によるリサイクル管理が求められています。
2025年1月6日には、政府より「環境保護法に基づく拡大生産者責任(EPR)に関する規定を詳細化・補足する政令第05/2025/NĐ-CP」が公布されました。この政令により、充電式電池やその他の電子製品に関するリサイクル義務が拡大され、製造業者・輸入業者は財政的拠出または自社によるリサイクル管理が求められます。また、2025年2月28日より施行された「通達第07/2025/TT-BTNMT」により、対象製品や包装材の単位重量あたりのリサイクル費用基準(Fs)も公表されました。
直近では、2026年5月25日から施行された法令第110/2026/NĐ-CP号がEPRの実施に関する詳細なガイダンスを提供し、ベトナムのリサイクルおよび廃棄物管理に関する法的枠組みの整備を大きく前進させました。これにより、電気・電子機器および二次電池を含むリサイクル義務対象製品の範囲が明確化され、ベトナム環境保護基金(VEPF)への財政的貢献の管理および支出に関する、より透明性の高い仕組みが整備されました。
2025年4月から2026年3月までの間に、PSVは累計19,520kg以上の電子廃棄物を回収し、認可業者によりリサイクル・処理を実施しました。これは、環境規制の遵守と、電子製品のライフサイクル管理における持続可能な取り組みへのPSVの継続的なコミットメントを示す成果です。
PSVはまた、「政令第05/2025/NĐ-CP」および「法令第110/2026/NĐ-CP号」に基づき、必要な製品輸入および財政的拠出に関する申告をベトナム政府に提出しています。
PSVは、ベトナムにおける効果的な廃棄物処理および電子廃棄物リサイクル制度の導入を支援するため、今後も政府と緊密に連携していきます。
オーストラリア
オーストラリアでは、2011年にテレビ、パソコンの国家リサイクルスキーム(NTCRS)が策定されました。2021年7月1日から、NTCRSは、2020年リサイクルおよび廃棄物削減法に基づいて制定された、2021年リサイクルおよび廃棄物削減規則(製品管理-テレビおよびコンピューター)に取って代わられ、廃棄物、リサイクル、製品を管理するための新しい法的枠組みを規定しています。現在、国の枠組みはテレビとコンピューター(プリンター、コンピューター部品、周辺機器を含む)を対象としています。
パナソニック オーストラリア(PAU)は、2021年5月以降、この国家スキームの下、政府公認の共同規制協定であるEcycle Solutionsと提携し、法的責任を果たしています。2025年1月から2025年12月までにリサイクルした使用済み製品は26tでした。
2021年4月以降、PAUはバッテリー管理評議会(BSC)にも正会員として加入しています。会員としての義務の一環として、PAUは輸入した電池のリサイクル費用を負担しており、2025年1月から12月の間に輸入された124tの電池についても、リサイクル費用を拠出しています。
シンガポール
シンガポールでは、2021年7月からリサイクル法が施行され、生産者は当局が認定する生産者スキーム(Producer Responsibility Scheme: PRS)に加盟することが義務付けられています。5年度目(2025年7月から2026年6月)は、規制対象の大型家庭用電化製品(LHA)に60%、ポータブルバッテリーに20%の収集目標が設定されました。パナソニック シンガポールはこのスキームの円滑な実施に向けて当局やPRS事業者と密接に連携しています。
5年度目の2026年2月時点では、PRS事業者により6,402トンの規制対象電子廃棄物が回収されており、そのうちLHAが重量比で92.8%を占めています。
その他東南アジア・大洋州諸国
グローバルでの使用済み製品リサイクルの法的責任の規定化の流れに従い、マレーシア、タイ、フィリピン、ニュージーランドでも法策定に向けた動きが加速しています。当社グループでも規制当局や業界団体を通じて協議を進めています。こうした政府や業界団体との連携、リサイクルに関するパイロットプロジェクトへの参画を通して、当社グループは各国において持続可能な使用済み製品の管理政策の確立に向けて貢献していきます。
インドにおける取り組み
パナソニック インドは、環境・森林・気候変動省(MoEFCC)が通達した電子廃棄物管理規則(2022年)に沿って、環境持続性に関する枠組みを大幅に強化しています。強固な拡大生産者責任(EPR)体制を構築し、製品ライフサイクル全体にわたる体系的な回収、環境に配慮したリサイクルおよび法令遵守を推進しています。
当期においては、廃棄物管理の取り組みを拡大し、電子廃棄物約23,000トン、電池廃棄物34トン、プラスチック廃棄物約3,000トンのリサイクルを実施しました。これらの取り組みは、中央公害管理委員会(CPCB)認定のリサイクラーとのネットワークにより実現されており、使用済み製品の適正処分を促進する「I Recycle」プログラムによって支えられています。また、「Harit Umang(Joy of Green)」プログラムを通じて、持続可能な消費行動への意識および行動変容の促進にも取り組んでいます。
さらに、テレビ、冷蔵庫、エアコン、洗濯機などの使用済み製品を全国で回収する体制を整備し、回収された資材はすべて認可リサイクラーにより処理されています。これにより、安全な解体、資源回収および有害物質の適正処理を確保しています。また、デジタルトラッキングシステムの活用およびCPCBのEPRポータルへの適時報告により、透明性とトレーサビリティを担保しています。
加えて、Consumer Electronics and Appliances Manufacturers Association(CEAMA)、Federation of Indian Chambers of Commerce and Industry(FICCI)、Confederation of Indian Industry(CII)などの主要業界団体と連携し、政策提言やリサイクルインフラの整備、EPRの実施に関する課題についてインド政府との対話に取り組んでいます。
また、国際E-Wasteデーなどの重点的なキャンペーンを通じて意識向上を推進しています。最近ではグルグラム本社における取り組みにより、約900kgの電子廃棄物を回収し、消費者参加型プログラムが廃棄物の埋立回避に有効であることを示しました。
これらの取り組みを通じて、パナソニック インドはサーキュラーエコノミーの実現に向けた取り組みを推進するとともに、資源効率の向上および環境負荷の低減を図っています。これらの活動は、パナソニックのグローバル環境ビジョン「Panasonic GREEN IMPACT」と整合しており、持続可能性、脱炭素化および責任あるものづくりへの取り組みを強化するものです。
中南米における取り組み
中南米では環境規制の強化が進んでおり、各国において新たなリサイクル法の制定や、その実効的な運用方法について議論が進められています。
ブラジル、ペルーおよびコロンビアにおけるリサイクル活動
ブラジル、ペルーおよびコロンビアにおけるリサイクル活動は、主として電気・電子機器廃棄物(WEEE:Waste Electrical and Electronic Equipment)を対象としており、拡大生産者責任(EPR)、リバースロジスティクスおよび使用済み製品の環境上適正な処理に基づく各国の規制により支えられています。パナソニックは、共同回収システムおよび業界活動に参画し、各国の法規制への適合、適正な回収・処理の推進、および中南米におけるサーキュラーエコノミーの実現に貢献しています。
ブラジル
ブラジルでは、2019年10月に家庭用電気製品に関するセクター協定が締結され、連邦政令第10,240号(2020年)により、国家固形廃棄物政策を補完する形で、家庭用電気・電子機器およびその部品を対象としたリバースロジスティクスシステムが義務化されました。パナソニックはABREEを通じて本制度に参画し、使用済み製品の回収および環境上適正な処理を支援しています。
ブラジルの制度は、過年度に国内市場へ投入された製品量の平均値に対する割合に基づいて算出される段階的な年間回収目標と、回収拠点および対象自治体の地理的拡大要件によって構成されています。制度の実施計画は人口8万人超の自治体を対象としており、州都および優先自治体を含め、ブラジル人口の少なくとも60%をカバーすることを目的としています。
年間回収目標は制度導入初期段階において段階的に引き上げられ、2025年には基準量の17%に達しました。2023年および2024年はそれぞれ46,800トン、90,500トンを回収・処理し、目標を完全に達成しました。また、2025年の目標についても達成しています。
2026年については、環境・気候変動省が規制見直しの継続期間中においても、2025年と同水準の目標を維持し、リバースロジスティクス制度の対象企業に対する制度の継続性および法的安定性を確保しています。2026年4月時点では16,900トンを回収・処理し、年間目標の27%を達成しています。
ペルー
ペルーでは、RAEE(Residuos de Aparatos Eléctricos y Electrónicos)として知られるWEEE管理が、環境省(MINAM)が所管する国家固形廃棄物管理制度の枠組みの下で運用されています。主な法令は、立法政令第1278号、DS第014-2017-MINAM号およびDS第009-2019-MINAM号です。
現在、同制度は省令第096-2025-MINAM号により見直しが進められており、分別、回収、輸送、再資源化および最終処分に関する責任を含むWEEE管理の特別制度の強化を目的としています。
パナソニック セールス ペルーは、共同回収システムであるRLG Peru(Revo)を通じてWEEEの回収を実施しています。2025年には共同目標11,584トンに対し11,760トンを回収・処理し、達成率101.5%となりました。2026年の目標は12,128トンであり、2026年4月時点で2,912トンを回収し、達成率24%となっています。
コロンビア
コロンビアでは、主として2013年法律第1672号に基づきWEEE管理が行われており、市場に投入されたWEEEの回収、輸送、処理および最終処分について生産者責任が定められています。
2022年決議第0851号では、電気・電子機器の分類およびサブカテゴリーが定義されるとともに、WEEEの回収・管理システムに関する要件が規定されています。
さらに、2025年政令第670号により「ゼロ・ウェイスト・プログラム」が導入され、埋立処分中心の廃棄物管理からサーキュラーエコノミーモデルへの移行が推進されています。このプログラムには、技術・環境パークの整備、リサイクル従事者の制度的な組み入れ、および無許可のオープンダンプ(露天投棄場)の閉鎖が含まれています。
なお、現在の制度枠組みを超える新たなWEEE規制は確認されておらず、規制状況は前回から変更ありません。
総括
これら3か国では、生産者責任の強化、回収システムの高度化、およびサーキュラーエコノミー原則との整合性向上という共通の方向性が見られます。ブラジルおよびペルーでは共同回収システムを通じて年間回収実績が定量的に把握されている一方、コロンビアでは規制制度および廃棄物管理モデルの強化が継続的に進められています。
その他の中南米諸国におけるリサイクル活動の概要
その他の中南米諸国においても、リサイクル活動は各国の制度成熟度に応じて進展しており、WEEE規制、拡大生産者責任、正式な回収システム、環境上適正な処理およびサーキュラーエコノミー原則の導入が共通の方向性となっています。
メキシコでは、NADF-019-AMBT-2018を通じてメキシコシティにおける制度整備が比較的進展している一方、国家レベルでの制度整合は現在も進行中です。
エクアドルでは、省令MAATE-2022-067に基づき、家庭用電気・電子機器を対象とした拡大生産者責任制度が整備されていますが、制度運用および執行体制は発展途上にあります。
パナマでは、政令第23号(2023年)および法第502号(2025年)によるサーキュラーエコノミーの法的枠組みを通じて制度基盤の整備が進められており、将来的なWEEE管理義務導入の基盤が構築されています。
コスタリカは、政令第38272-S号および第38993-S号に支えられた地域内でも比較的成熟した制度を有しており、生産者・輸入者のコンプライアンス組織、回収目標および認定廃棄物管理事業者による運用が行われています。
エルサルバドルでは、政令第527号に基づく包括的な廃棄物・リサイクル制度が整備されていますが、WEEEに特化した制度については今後さらなる具体化が求められています。
ニカラグアでは、NTON第05002号が新たに導入され、WEEEの分類、取扱い、報告、回収および認定管理に関する技術的要件が定められました。