Curo
世界でただ一つの、単結晶ライクの均質なグラファイト。
技術者だけでなく、より多くの人に親しんでもらうために、プロモーションムービーを制作。「Curo(キューロ)」というペットネームやロゴの開発も担当し、素材そのもののブランディングも手掛けました。
フワっ、コンっ、スーっ? パナソニックのグラファイト Curo(キューロ)
グラファイトとは?
グラファイトは、反磁性・高弾性・熱伝導性といった特長を持つ、炭素材料です。
導電性樹脂の研究開発がスタートしたのは、30数年前。「樹脂に電気が流れれば、静電気もたまらなくて画期的なんじゃないか」そんなひらめきがきっかけでした。
そのプロセスの途中で、樹脂から結晶性の高い炭素材「グラファイト」ができることを偶然、発見。柔らかさをコントロールする方法も見つけました。
厚みで持ち味が変わる、無限の可能性を秘めた素材です。
背景
パナソニックグループが開発したグラファイト素材は、以前からスピーカーやパソコン、スマートフォンなどにも使われてきたポピュラーな素材です。新たな使途を開拓すべく、世界中の素材を紹介するショールームスペース「マテリアルコネクション東京」での展示プロモーションを行うことになり、展示のためのプロモーションムービーを企画しました。また、「Curo(キューロ)」というペットネームやロゴの開発も担当し、素材そのもののブランディングも手掛けました。
制作意図
ムービー制作
プロモーションムービーは、パートナー企業であるパナソニック映像株式会社と共に制作を進めました。
パナソニックグループの開発拠点で実際にグラファイト素材に触れた際、磁石の上に浮いたり、跳ねたりといった「生き物っぽい動き」をする印象を受けたことから、化学素材ではあるけれど無機質ではない、体温を感じるムービーに仕上げました。
展示プロモーションを行う「マテリアルコネクション東京」には、デザイナーやクリエイターが多く訪れることもあり、クリエイティビティを刺激する、コンテンツとして「面白い」と感じてもらえることを目指して制作しました。
ロゴ・ネーミング開発
「Curo(キューロ)」というペットネームは、素材の色である「黒(Kuro)」と、「炭素(C)」を組み合わせ、呼びやすさを意識しました。ロゴにも笑顔のような記号を入れるなど、愛着を持てるブランディングを心掛けました。
結果
プロモーションムービー「フワっ、コンっ、スーっ?パナソニックのグラファイト Curo(キューロ)」は、映文連アワード2021のコーポレート・コミュニケーション部門 部門優秀賞を受賞しました。
また、「マテリアルコネクション東京」での展示プロモーションを経て、これまで接点がなかった業界の企業からのアプローチも。メーカーのデザイン部門からも問い合わせがあり、デザイン性が高くクリエイティビティを意識したブランディング、プロモーションから、良い結果に繋げることができました。