グラファイト[Curo]

厚みが変わると、持ち味も変わります。

グラファイトは[Curo]としてブランディング・発信しています。

「グラファイト」とは?

熱伝導性や耐熱性、引張強度がとても強い「炭素材料」ですが、活用は焼結材や繊維材としての領域にとどまっていました。
そこで、結晶性を保ったまま硬いものから柔らかいものまでコントロールする技術を開発し、モバイル機器の熱拡散材としての市場を開拓しました。
厚みで持ち味が変わるグラファイト「Curo(キューロ)」は、無限の可能性を秘めています。

グラファイトの特長

1 フワっ、と磁石に浮かぶ「反磁性」グラファイト(0.1mm)ネオジム磁石/2 コンっ、と物を強く跳ね返す「高弾性」グラファイト(7mm)/3 スーっ、と瞬時に熱を伝える「熱伝導性」グラファイト(1mm)氷 1 フワっ、と磁石に浮かぶ「反磁性」グラファイト(0.1mm)ネオジム磁石/2 コンっ、と物を強く跳ね返す「高弾性」グラファイト(7mm)/3 スーっ、と瞬時に熱を伝える「熱伝導性」グラファイト(1mm)氷

グラファイトの強み

  • 結晶性を保ったまま、硬いものから柔らかいものまでコントロールできる
  • 結晶性を保ったまま、粉、シート、ブロックを作れる
  • 反発性、磁石上での浮上、電波吸収、金属との複合化特性の発現と広い応用力

開発のきっかけ

導電性樹脂の研究開発中に偶然発見

「樹脂に電気が流れれば、静電気も溜まらなくて画期的なんじゃないか…」30数年前、そんなひらめきから導電性樹脂の研究開発がスタート。そのプロセスの途中で、樹脂から結晶性の高い炭素材「グラファイト」ができることを偶然、発見。柔らかさをコントロールする方法も見つけました。

写真:樹脂

ノートPCや小型人工衛星の熱伝導材として普及

シート化されたパナソニックグループのグラファイトはノートPCやスマートフォンの熱対策に大きく貢献。小惑星探査機「はやぶさ」や小型人工衛星にも熱伝導材として採用されるなど、熱拡散材としての市場を一気に拡大した。

写真:ノートPC

展開事例

テクニクススピーカーのツイータ用振動板

「高弾性」と「高減衰性」を合わせもつグラファイトが、豊かな高温とキレのある音で繊細な表現を可能にします。

写真:テクニクススピーカー

X線・中性子線用波長フィルター

パナソニックグループならではの高結晶性の均質なクオリティは、高い評価を得ています。

写真:X線・中性子線用波長フィルター

ヒートシンク(開発品)

アルミフィン比で枚数を半減可能。放熱部材として機器の小型化が期待できます。

写真:ヒートシンク

試してみたいアイデア

走りのいいミニ四駆

電池、エンジン部分で優れた熱拡散効果を発揮します。

風 電池に巻かれたグラファイトシート 走行距離 Lap time[s] 6:00 8:00 10:00 12:00 14:00 16:00 18:00 周回[周]0 20 40 60 80 100 120 車体1G無 車体1G有 車体1G無2回目 車体1G有2回目 航続距離約20%UP!/走行スピード Lap time[s] 0:00 0:50 1:00 1:50 2:00 2:50 3:00 周回[周]0 20 40 60 80 100 120 車体1G無 車体1G有 車体1G無2回目 車体1G スピード落ちにくい! 風 電池に巻かれたグラファイトシート 走行距離 Lap time[s] 6:00 8:00 10:00 12:00 14:00 16:00 18:00 周回[周]0 20 40 60 80 100 120 車体1G無 車体1G有 車体1G無2回目 車体1G有2回目 航続距離約20%UP!/走行スピード Lap time[s] 0:00 0:50 1:00 1:50 2:00 2:50 3:00 周回[周]0 20 40 60 80 100 120 車体1G無 車体1G有 車体1G無2回目 車体1G スピード落ちにくい!

高弾性や反磁性を活かしたグッズ

高弾性を活かした「すごく高く跳べるシューズ」や、磁石に浮かぶ反磁性を応用したグッズなど、さまざまな可能性を模索中です。

イラスト:高弾性や反磁性を活かしたグッズ

これまでの失敗事例

アイスクリームスプーン

体温が伝わってちょうどいい感じにアイスが溶けるかと思いきや、くぼみの成形が難しく、アイスが滑って落ちてしまうことに。

写真:アイスクリームスプーン

涼感ベスト

警察官を想定し、下部に保冷剤を入れ、熱伝導体で胴体部に冷感を伝えるようにしましたが、最初は異常に冷たく、身体を動かすと、蒸れて暑くなってしまいました。

保冷剤 グラファイト

ぽかぽかスキーウェア

ヒーターと組み入れたが、着脱時の強度不足で不採用。縫製を改善すれば、展開の可能性も。

※写真はイメージです。実際とは異なる場合があります。

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