エネルギーを使うと地球がよごれるの?

人類はたくさんのエネルギーを作り出し、使い続けている。これが地球に、さまざまな問題を起こしていることを忘れてはならないよ。石油や石炭などの化石燃料(ねんりょう)を燃(も)やすと、有害な気体が発生して空気がよごれてしまう。二酸化硫黄(にさんかいおう)や一酸化窒素(いっさんかちっそ)などが発生すると、有害な水滴(すいてき)になり酸性雨(さんせいう)となってふってくる。酸性雨は木や植物などを枯(か)らし、土の中にしみこんで川などに入り、魚や水中の生物にも害を与(あた)えるんだ。

近年、心配されているのが、二酸化炭素(にさんかたんそ)による地球温暖化だ。石油や石炭などの化石燃料を燃やすと、二酸化炭素がたくさん排出(はいしゅつ)される。二酸化炭素は地球の熱をにがさないように、温室のようなはたらきをするんだ。地球の気温が高くなると、北極や南極の氷がとけて海面が上昇(じょうしょう)し、低い土地はのみこまれてしまう心配がある。

それから、事故(じこ)によって大きな被害(ひがい)をおよぼすこともある。タンカーから原油がもれる事故が起きると、海が油にまみれてたくさんの鳥や海洋生物が死んでしまう。原子力発電所が爆発(ばくはつ)事故を起こして、放射能(ほうしゃのう)がもれると、多くの人が死に、何年も農作物が汚染(おせん)されることもあるんだよ。