011「はやぶさ搭載のリチウム電池」開発のウラ側

過酷(かこく)な6年間をささえる電池。

2010年6月、7年ぶりに帰還(きかん)した小惑星探査機(しょうわくせいたんさき)初代「はやぶさ」。

その帰還時に、小惑星の物質(ぶっしつ)カプセルの回収(かいしゅう)地点を知らせる装置(そうち)のバッテリーに使われたのが、パナソニックのリチウム電池なんだ。

2592日間という長い長い時間にわたるミッションに正常(せいじょう)に機能(きのう)したその信頼性(しんらいせい)は、新たな「はやぶさ2」での搭載(とうさい)にもつながったんだよ。

2014年12月に打ち上げられ、2020年まで6年もの旅をする「はやぶさ2」。

パナソニックのリチウム電池は小惑星に人工のクレーターをつくる衝突(しょうとつ)装置などの機器のバッテリーとして使われるんだ。

小さな電池だけど、宇宙(うちゅう)開発という大きな夢(ゆめ)をささえているんだね。