小さなコンピューターで動く家電の登場

1993(平成5年)
家庭用生ゴミ処理機
2002(平成14年)
オールメタル加熱方式
IHクッキングヒーター
1996(平成8年)
インバーター冷蔵庫
2003(平成15年)
スチーム電子レンジ
1997(平成9年)
ペルチェ式冷蔵庫
2001(平成13年)
ノンフロン冷蔵庫

台所にある家電製品(せいひん)は、これまで便利で、豊(ゆた)かなものへと、進化してきた。でも最近では、地球環境(かんきょう)のことを考えなければいけない時代になったよね。ただ便利に、豊かにというだけで、地球環境をこわしてしまってはいけない。そんな考え方は、家電製品にもちゃんと取り入れられているんだ。

たとえば冷蔵庫(れいぞうこ)。インバーター冷蔵庫の登場で、消費電力を大きく減らすことができるようになった。また、冷やすために長い間フロンガスが使われてきたけど、南極のオゾンホールや地球温暖化(おんだんか)の原因になるとして、最近ではフロンガスを使わない冷蔵庫になっている。さらに、最新式の冷蔵庫なら、湿度を調節してくれるからラップをかけなくても野菜がみずみずしいままだから、ラップをむだにしなくてすむんだ。みんなの身近にある乾電池だって、体や環境によくない水銀(すいぎん)を使わないものでできている。こんなところでも、環境にやさしい家電製品が生まれているんだよ。

さらに、新しい技術(ぎじゅつ)もどんどんできてきている。IH(アイエイチ)調理器って、聞いたことあるかな? これまでお湯をわかしたり料理をしたりするには、たいていガスや電熱器を使っていたよね。ところがIH調理器では、磁力(じりょく=じしゃくの力)を利用して熱を作りだすんだ。火を使わないから火事の心配もないし、火を使うのと同じぐらい熱くなる。ガス台みたいにでこぼこがないから、そうじもカンタン。便利で安全なものとして注目されているんだ。

便利に、豊かにから、環境や安全のことを考えて、さらに一歩すすんだ今の家電製品。このあとはどんなふうに進化していくのかな?