ユビキタスでくらしはどう変わるのかな?

ユビキタスへの取り組みは、今もすでに進められているよ。自動車、電車、家電製品(せいひん)に、ユビキタスがどのように取り入れられているか、見てみよう。

自動車に乗って高速道路の料金所を通る時、すいすい通れるゲートがあるのを知っているかな。これにはETCといって、ノンストップ自動料金支払(りょうきんしはら)いシステムが入っているよ。ETC専用(せんよう)ゲートに設置(せっち)されたアンテナと、ゲートを通る車の車載器(しゃさいき)が無線で通信を行って、自動的にお金が払(はら)えるシステムだ。

電車に乗る時も、ICカードを使うようになっている。ICカードにはICチップがうめこまれていて、いちいち切符(きっぷ)を買わなくても、目的地までの料金を自動的に引き落としてくれる。つまり、現金(げんきん)を持ち歩かなくても、お財布(さいふ)のかわりになるってわけだね。これからICカードは、電車だけでなく、お店で買い物をする時の支払いにも広く使えるようになるといわれているよ。

家電製品にも、ネットワークでつながった冷蔵庫(れいぞうこ)や電子レンジなどが、作られ始めている。これらは情報家電(じょうほうかでん)とよばれているよ。冷蔵庫が中の食料品のICチップから情報を読みとって、賞味期限(しょうみきげん)が切れそうなものを教えてくれたり、電子レンジが食品に合った料理を教えてくれたりすることが考えられているよ。