遠くの物を近くに見るにはどうする?
遠くにある物を、近くではっきり見るための道具が、望遠鏡(ぼうえんきょう)だ。望遠鏡は、対物(たいぶつ)レンズと接眼(せつがん)レンズの2つのレンズを使って、遠くにある物を拡大して見ている。顕微鏡としくみがよく似(に)ているね。
望遠鏡には大きく分けて、屈折(くっせつ)望遠鏡と、反射(はんしゃ)望遠鏡の2種類があるよ。屈折望遠鏡では、筒(つつ)の先に取りつけられた対物レンズで、遠くにあるものの像(ぞう)を作る。さらに近くなった像を、接眼レンズで拡大して見るというしくみだ。反射望遠鏡は、凹(おう)面になった大きな反射鏡(はんしゃきょう)を使って像を作り、それを接眼レンズで拡大して見る。反射鏡を使うと光をたくさん集めることができるから、より遠いものを見ることができるんだよ。
遠くを見るものには、双眼鏡(そうがんきょう)もあるよね。双眼鏡は、2つの望遠鏡を組み合わせて、両方の目で遠くを見ることができる。左右の望遠鏡にはそれぞれ、対物レンズと接眼レンズがつけられているよ。両方の目を使うことで、立体的に見ることができるのが特徴だ。