継続助成
助成事業名 |
LGBTに注目が高まるオリパラにあわせ、Web広告運用により全国で課題の認知向上とファンドレイズを図る |
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団体名 |
認定特定非営利活動法人 ReBit |
代表者 |
藥師 実芳(代表理事) |
【推薦理由】
ReBitは、LGBTを含めたすべての子どもがありのままでオトナになれる社会を目指して、小中高校におけるLGBT教材の作成や講師の育成、地域でLGBTの課題に取り組む若者リーダーの育成、企業・大学・行政と連携した就労支援事業に取り組んできた。
LGBTへの社会的な関心が高まりつつある中、本団体は子どもたちの課題に継続して向きあっていくため、財源の増加と安定化に向けた取り組みを行い、本ファンドはこれを応援してきた。
助成1年目は、ファンドレイジングにおける課題分析とこれを踏まえた新たな継続寄附制度の導入、寄附キャンペーンの展開に取り組み、目標値を上回る実績を残した。助成2年目は、Webによる寄付者の拡大を実現するため、アクセス分析に基づいて課題を抽出し、Webによるファンドレイジングの基盤を構築した。
助成3年目となる今回は、過去2年間にわたるファンドレイジングに関する取り組み(課題分析、戦略の検討と試行、マーケティングスキルの向上など)を更に発展させ、Webに注力したファンドレイジング(リスティング広告)や継続寄付制度のランディングページの再構築を計画している。
LGBTコミュニティは2021年に国内初の子どものためのセーフティスペース「LGBTセンター」の開設を目指して20以上の団体が取り組んでいる。本団体が持つファンドレイジングのノウハウを、LGBTコミュニティ全体のファンドレイジング力を底上げするために提供したいと考えており、その波及効果を期待したい。
団体概要
- 設立(開設)年
2009年設立(法人格取得:2014年) - 設立目的
LGBT問題を切り口として、互いの違いを受け入れ合える個人を養成することで、LGBTを含めたすべての子どもがありのままでオトナになれる社会を創ること - 活動内容
教育事業(LGBT出張授業/研修、教材作成)、若者リーダー応援事業、キャリア授業(LGBTの就労支援) - 活動地域
東京都、神奈川県、全国 - 子どもの対象年齢
小学生から大学生まで - 有給スタッフ数
9人(事務局職員3人、現場職員6人) - ボランティア数・寄付件数
ボランティア500人、寄付320件 - 会員数
正会員11人 - 財政規模(年間経常収入)
6,710万円(2019年予算)
7,550万円(2018年決算)
5,631万円(2017年決算) - ホームページ
※円グラフは、2018年度の収入内訳
助成事業名 |
創業期体制からの移行・次世代への事業継承に向けた組織基盤強化 |
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団体名 |
認定特定非営利活動法人 スマイルオブキッズ |
代表者 |
松尾 忠雄(理事長) |
【推薦理由】
小児医療において患者家族への支援が不足している中、スマイルオブキッズは患者家族への支援を丁寧に行ってきた。この2年間、組織基盤づくりに地道に取り組み、理事、事務局、ボランティア同士のコミュニケーションが活発になり、組織の風通しが良くなり、理念の共有や相互理解が深まるなど、病気や障がいのある子どもと家族への支援に良い影響を及ぼしつつあると想像する。
助成3年目となる今回は、中期計画の策定、組織の拡充と更なる飛躍を目指すための世代交代、マネジメント人材の育成、ホームページのリニューアル、広報担当者の育成などが計画されており、これまでの組織基盤づくりのフェーズが終わり、いよいよ組織基盤強化の取り組みが発揮されるフェーズに入ったと感じる。また、過去2年間の取り組みは、メンバーの学習に時間を掛けるなど、内向きの組織改革の側面が強かったが、今後は外部への働きかけを意識した取り組みがより一層求められるだろう。先ずは組織力やコミュニケーション力を強化し、実行性ある中期計画を策定した上で、外部発信ツールの改善や強化に取り組んで欲しい。
本団体は多様なポテンシャルを持つボランティアが集まっていることが伺え、その良さを意識しながら、組織が更にグレードアップすることを期待したい。
団体概要
- 設立(開設)年
2003年設立(法人格取得:2003年) - 設立目的
病気や障がいがあっても、子ども達が夢と希望を胸に意欲的に成長していけるよう、あたたかくサポートできる社会を目指すこと - 活動内容
患者家族滞在施設「リラのいえ」運営事業、きょうだい児預かり保育事業、重症心身障がい児への音楽支援活動 - 活動地域
横浜市、神奈川県 - 子どもの対象年齢
乳幼児から大学生まで - 有給スタッフ数
12人(事務局職員2人、現場職員10人) - ボランティア数・寄付件数
ボランティア70人、寄付676件 - 会員数
正会員100人・1団体、その他会員83人・3団体 - 財政規模(年間経常収入)
2,410万円(2019年予算)
2,885万円(2018年決算)
4,769万円(2017年決算) - ホームページ
※円グラフは、2018年度の収入内訳
助成事業名 |
21世紀の寺子屋を全国に広げる開設支援事業の成果のオープンソース化を軸とした組織基盤強化 |
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団体名 |
特定非営利活動法人 寺子屋プロジェクト |
代表者 |
荒木 勇輝(代表理事) |
【推薦理由】
寺子屋プロジェクトは、地域コミュニティのハブであるお寺を会場に、発達障がい、不登校、貧困など多様な子どもが安心して学べる現代の寺子屋「Tera school」を京都市内3ヶ所と都内1ヶ所で運営している。
「子どもも大人も全員が学習者」という理念を掲げ、大学生、主婦、シニアなど幅広い世代の地域の大人が担い手となり、小中学生を対象に放課後教室の他、探究学習やプログラミング学習などに取り組んでいる。また、福井市、青森市、岡山県備前市、滋賀県長浜市では学びの場の開設支援も行ってきた。
本団体は、①「現代の寺子屋」のモデルをつくる、②その学びの場と文化を全国に広げていく、③みんなが学び続け、みんなが子育てに関われる社会をつくる、の3段階の活動目標を掲げ、それぞれの目標を実現するため組織基盤強化が計画され、本ファンドはこれを応援してきた。
助成1年目は事務局職員の採用とミドルマネージャーの育成など人材の強化に取り組み、助成2年目は認定NPO法人の取得と収益モデルの確立など財務の強化に取り組んだ。当初の目標や計画どおりに進まないこともあったが、柔軟に堅実に組織基盤強化に取り組んでいることを高く評価した。
助成3年目となる今回は、全国に寺子屋を広げるため、寺子屋を開設するためのノウハウや思想を体系化した「寺子屋開設サポートブック(仮)」の制作やワークショップの開催、寺子屋の開設に取り組む団体や個人がつながるオンラインコミュニティの構築に取り組むとともに、寄付収入の拡大やチーム力の向上に取り組む。
本団体の組織基盤強化を応援することで、活動が持続的に発展し、全国に寺子屋の輪が広がることを期待したい。
団体概要
- 設立(開設)年
2014年設立(法人格取得:2014年) - 設立目的
より良い学びを実現する「現代の寺子屋」のモデルをつくり、より良い学びの場と文化を全国に広げて、みんなが学び続け、みんなが子育てに関われる社会をつくること - 活動内容
主に小中学生と大学生・社会人スタッフが共に学び合う学びの場の運営(放課後教室、プログラミング学習、探究学習、奨学生制度) - 活動地域
京都市、東京都大田区 - 子どもの対象年齢
乳幼児から大学生までと子育て中の方 - 有給スタッフ数
20人(事務局職員9人、現場職員11人) - ボランティア数・寄付件数
ボランティア24人、寄付373件 - 会員数
正会員11人 - 財政規模(年間経常収入)
1,191万円(2019年予算)
1,127万円(2018年決算)
1,041万円(2017年決算) - ホームページ
※円グラフは、2018年度の収入内訳