London 2012

オリンピック大会の舞台裏

オリンピック大会の舞台裏 離れた場所をつないで大会のスムーズな運営をサポート
「HD映像コミュニケーションシステム」

写真:五輪マークの旗が風になびいている様子
顔写真:パナソニックシステムコミュニケーションヨーロッパ 金山 睦

金山 睦
パナソニックシステムコミュニケーションヨーロッパ
システムソリューションセンター

一般のインターネット回線を通じて、高画質、高音質によるテレビ会議がおこなえるパナソニックのHD映像コミュニケーションシステム。初めて導入されたバンクーバー冬季大会につづき、ロンドン大会でも使用された。これにより、大会の準備段階から開催期間中まで常にテレビ会議による綿密なコミュニケーションが可能となり、大会運営の重要な会議において、遠距離でも鮮明かつ臨場感あるコミュニケーションをサポートした。また、高画質な映像技術を生かして、競技会場での競技映像のライブ配信にも転用された。特別な回線がなくても臨場感あふれる会場演出を実現するなど、新しい映像ソリューションを提供した。

独自の圧縮技術で高画質・高音質を実現

インターネットを利用したテレビ会議システムは数多く商品化されているが、伝送帯域が限られ、安定性に欠ける回線によりノイズやブロックがどうしても生じてしまう。そこで、パナソニックは、独自の圧縮技術を開発。安定しない回線でも高精細な映像とクリアなサウンドによる臨場感を実現した。離れた場所をつなぎ、時間やコストの削減に貢献するパナソニックのHD映像コミュニケーションシステム。その高い品質は、会議以外にも様々なコミュニケーションをサポートしてきた。

パナソニックのHD映像コミュニケーションシステムの構成図:本部と店舗の双方にインターネット回線で繋いだシステム機器本体、テレビモニター、HDインテグレーテッドカメラとマイクを設置し、テレビ会議を行っている様子

ロンドンから30kmはなれたBox Hill。ロードサイクリング競技の折り返し地点であるこの場所に大型映像を映し出したのは、HD映像コミュニケーションシステムだった。スタート地点とBox Hillに装置を設置しインターネット回線を通じて送信。専用の回線を使わずに、より多くの観客に臨場感豊かな映像による観戦を実現した。

写真:屋外の大型モニターに映し出されたロードサイクリング競技の映像を観戦する人々