信頼性 Reliability Evalution

サビない商品をつくりこむための耐腐食(塩水噴霧)試験サービス

2023年3月6日

こんにちは。信頼性ソリューション部 ヒト・くらし環境解析課の深見です。
去年の夏の話になりますが、小学三年生になる息子にせがまれ、ファミリーフィッシングに出かけてきました。

海辺の製品はサビやすい

コロナ禍の中、なかなか外出しにくかったこともあって、また今度ね、また今度ね・・・と釣りに行く機会を延ばしていたのですが、夏休みの宿題の絵日記に海釣りに行ったことを書きたい!と熱望され、泉南市にある漁港まで足を運んできました。
早朝に釣りを開始。真夏の暑い中、竿を投げてはリールを巻き、汗だくになりながらの接待フィッシングに付き合い、食べられない数匹の草フグを釣りあげました。早々に釣りは切り上げ、海辺の波遊びや散歩をすることに。
職業柄、建物や漁船、屋外に設置された製品類を見回していますと、赤錆や黒錆が発生して、脆くなっていそうな製品類や金属類があちらこちらに見られました。漁船のポール固定部が錆びていたり、照明器具の安定器やコネクタ端子が錆びていたりと・・・危ないですね。

赤錆や黒錆が発生して、 脆くなっていそうな製品類や金属類
漁船のポール固定部が錆びていたり、 照明器具の安定器やコネクタ端子の錆び

海浜環境下では、海水や波しぶきなどに含まれている塩分(海塩粒子)が、金属類に付着すると、不動態皮膜が浸食された後、金属母材がイオン化し、溶けだして腐食が進行します。
海辺に設置された製品は、キチンと防食処理などを行っていないと腐食が促進しやすく、いつの間にか商品が錆びていた・・・ということもあります。
折角、苦労の末に世の中に出した商品が、いつのまにか錆が発生して美観が悪くなったり、強度が低下してしまったり、早期に劣化して品質トラブルに繋がることは避けなければなりません。
商品開発者にとって悲しいことです。

海辺に設置された製品は、キチンと防食処理などを行っていないと腐食が促進しやすい

炭素鋼の腐食メカニズム (模式図)

商品の錆びて

複合サイクル試験機のご紹介

そこで、今回は弊部の複合サイクル試験機をご紹介したいと思います。
複合サイクル試験機は、塩水噴霧・乾燥・湿潤・外気導入といった腐食に寄与する4つのストレス項目を組み合わせることで、複合的なストレスを与える腐食試験ができ、様々な試験規格に対応できます。
また、実環境に近い腐食状態を再現することができ、試験規格にはないサイクル条件も可能です。
試験規格では腐食を再現できなかった場合など、これを再現できる評価技術を保有しています。
もちろん、単独ストレスでの試験も可能です。

複合サイクル試験機

複合サイクル試験機

様々な試験規格・サイクル条件に対応できます

様々な試験規格・サイクル条件に対応できます

海辺の近くや屋外で使用する新商品の塩水腐食評価、従来商品のリフレッシュ対応、材料や部品の調達難による仕様変更など、塩水腐食による従来商品との実力比較評価に活用されてみては如何でしょうか。
腐食評価・試験にお役立ちできれば幸いです。

それ以外にも、弊部では様々な信頼性試験・環境試験に対応できますので、お気軽にお問合せ下さい。

関連URLのご案内

最新記事

情報館では、プロダクト解析センターWEBで掲載されない情報をリアルタイムでお届けしています。

    現在、新しいお知らせはございません