「こんなものがあったら…」が新しい形になっていった時代

1928(昭和3年)
反射式電気ストーブ
1933(昭和8年)
4球ペントードラジオ
1929(昭和4年)
電気コタツ
1934(昭和9年)
やぐら電気コタツ
1931(昭和6年)
ラジオ
1936(昭和11年)
プラスチック製ラジオ
1932(昭和7年)
電気座布団
1936(昭和11年)
自動首振り扇風機

最初はお金持ちの家にしか来ていなかった電気だけど、この時代にはだんだんと、ふつうの家でも使えるようになってきた。電気製品(せいひん)が使えるようになったことで、暮らしもどんどん便利になっていったんだよ。

たとえば、寒い冬に便利な電気こたつ。それまでの炭を入れるこたつは、熱くなりすぎたりガスが出たりして危(あぶ)なかったけれど、電気こたつならそんな心配もなく、安全で便利なものとして使われ出したんだ。

暑い夏に便利な扇風機(せんぷうき)が売り出されたのもこのころ。それまではうちわや行水(ぎょうずい)などをして少しでも涼しくしていたのが、扇風機ができたことで、人の手を使わなくても涼(すず)しい風が送れるようになった。

今では考えられないことだけど、それまで人の力だけに頼っていたのだから、ずいぶん便利になったと感じたんじゃないかな。

リビングでは、どんなふうに過ごしていたのかな? このころはまだ、ニュースを知るのも新聞やラジオだったんだ。そのラジオも、今のものとくらべると、とても大きかった。タンスの上にラジオを置いて、みんなでちゃぶ台(食事をする丸いテーブル)を囲んで聞いたりしていたんだよ。