「こんなものがあったら…」が新しい形になっていった時代

1918(大正7年)
改良アタッチメントプラグ
1927(昭和2年)
角型ランプ
1920(大正9年)
二またソケット
1931(昭和6年)
乾電池
1923(大正12年)
砲弾型ランプ
1936(昭和11年)
白熱電球
1927(昭和2年)
スーパーアイロン

電気が家に来るようになると、一番先に使われたのはなんといっても電球。丸い形の白熱電球ができて長持ちするようになると、どこの家でも照明に電球を使い始めて、それまでのランプの光じゃなく、電球の明るい光の中で生活できるようになったんだ。

また、電気をもっと便利に使おうとすると、電気を取り出すソケットが1つじゃ足りなくなってくるよね。そこで発明されたのが、二またソケット。ソケットの1つには電球をつけて、もう1つのところに別の電気製品をつなぐことができるようになっているので、そのころ発売された電気アイロンなんかを使うときにはとても便利だったみたい。アイロンも、それまでは炭を入れたアイロンだったので、使う前には炭に火をつけて準備(じゅんび)しなければならず、大変だったんだけど、電気アイロンでいつでも好きなときに使うことができるようになったんだ。

部屋の明かりやアイロンなどの電気製品(せいひん)は、わりあい早くから家の中に取り入れられるようになっていた。でも、洗濯(せんたく)などのように、手でもできることを代わりにやってくれる電気製品が登場するのは、もうちょっと後の時代なんだ。

そのころの洗濯はどうしていたのかって? もちろん手でやっていた。最近は少なくなった洗濯石けんという大きな石けんをつけて、1枚(まい)ずつ洗濯板にこすりつけて洗(あら)い、終わったら水道のホースを使って水をくんで、また1枚ずつすすいで、手で力いっぱいしぼって水を切ってから、よーく広げてから、もの干(ほ)しに干していく。それでも水道を使えるようになった分、ずいぶん楽になったんじゃないかな。

今の電気洗濯機なら、洗濯物と洗剤(せんざい)を入れれば自動的にやってくれるようになっているけれど、このころの人はそれを全部自分の手でやっていたんだ。一度試してみるとよくわかるけれど、とても大変な仕事だったし、時間もずいぶんかかったんだよ。