さまざまな家電製品が、生活の中に登場した時代
第二次世界大戦が終わったのがこのころ。家電製品(せいひん)にも、戦争に関係したものが登場したんだ。たとえば、夜に飛行機から爆弾(ばくだん)を落とされないため、灯火管制(とうかかんせい)といって、家の光がもれないようにしなければならなかった。そのために、上や横には光がもれない防空(ぼうくう)用電球というものが作られたりしたんだよ。
長い戦争が終わると、いろいろな家電が発売されるようになったんだ。今は当たり前になった蛍光灯(けいこうとう)、海外の放送も聞けるラジオ。そうそう、テレビの放送がスタートしたのもこのころだね。当時は白黒テレビで、ずいぶん高価(こうか)なものだったから、お金持ちの家しか買えなかった。人々は、近所のテレビを持っている家やお店なんかに見せてもらいに行ったんだ。それから、「街頭テレビ」といって、公園や人の集まるところにテレビが置かれていた。このころはプロレスが大人気で、シャープ兄弟に力道山が空手チョップをするシーンを見るために、たくさんの人が街頭テレビの前に集まったんだって。
最初のころは、生活を「もっと便利に」するのが家電製品のやくめだったけれど、どこの家にも電気が来るようになって、電気そのものがぜいたく品とは言えなくなってきた。このころになると、生活を「もっと楽しく」するための家電製品も作られ出したんだね。