さまざまな家電製品が、生活の中に登場した時代

1941(昭和16年)
防空用電球
1954(昭和29年)
噴流式洗濯機
1956(昭和31年)
水銀電池
1945(昭和20年)
木製懐中電灯
1954(昭和29年)
ハイパー乾電池
1957(昭和32年)
筒型掃除機
(写真は1959年製)
1950(昭和25年)
直管型蛍光灯
1954(昭和29年)
スチームアイロン
1951(昭和26年)
かくはん式洗濯機
1954(昭和29年)
ハンディ掃除機

水をくんで、洗剤(せんざい)をつけてごしごし洗(あら)って、また水をくんでゆすいで…。手で洗濯(せんたく)をするのは本当に大変な仕事だったから、このころ登場した洗濯機はあこがれの的になったんだ。昔は、女の人は家の仕事、男の人は外で働くのが一般的だった。家電製品(せいひん)がない時代には、そうじや洗濯、ごはん作りなどにとても時間がかかって、それだけで一日が終わっちゃったんだけど、洗濯機やそうじ機、炊飯器のような便利な家電製品が出てきたことで、だんだんと家の仕事が早く、楽に片(かた)づくようになってきたんだ。だから、このころになると、家の仕事をする人にも少しずつ余裕(よゆう)ができるようになった。

暮らしをいろいろと豊(ゆた)かにしてくれる家電製品だけど、みんなが買うことができたわけじゃない。ほしい家電製品のベスト3が「洗濯機」「冷蔵庫」「テレビ」だった。この3つを、神様から贈(おく)られた3つの道具になぞらえて「三種の神器」(さんしゅのじんき)と呼(よ)んだんだ。