家電の進化と普及の時代

1960(昭和35年)
コードリール付掃除機
1961(昭和36年)
二槽式洗濯機
1963(昭和38年)
長寿命乾電池
1965(昭和40年)
全自動洗濯機

洗濯機(せんたくき)ができて楽になったといっても、洗濯はまだまだ手間のかかる仕事だったんだ。洗濯機に洗剤(せんざい)と洗濯物を入れて、あふれないように水を入れる。洗いのスイッチを入れて、それが終わったら今度はすすぎの水を入れる。すすぎが終わったら、今度はローラーでしぼって、広げてからものほしに干(ほ)す。毎日の仕事としてはなかなか大変だよね。その後に登場した洗濯機では、洗濯をする部屋と脱水(だっすい)をする部屋がわかれていて、少しは楽になったけれど、それでも手を使わなければならなかった。そんなときに登場したのが、全自動洗濯機。洗濯物と洗剤を入れて、スイッチを押すだけで、脱水(だっすい)までを一気に片づけてくれるんだ。

これでずいぶん便利になったのはもちろんだけど、水があふれる心配をしなくてすむし、ずいぶん小さくなったから、洗濯機を家の中におけるようになった。家そのものも、それまでの古い家からマンションや新しい洋風の家が多くなって、水をくむ井戸(いど)もなくなり、外で洗濯をする場所がだんだんとれなくなっていたので、こういう便利なものが使われるようになっていったんだね。