家電の高機能化と小型化の時代
家電製品(せいひん)の性能(せいのう)が大きく進化したのがこの時代。あったらいいな、便利だなと思うようなものが、どんどん発売されていったんだ。
たとえば携帯(けいたい)電話。少し前までは未来のことだと思われていたコードのない電話が、最初は自動車用として、その後はバッグのようにかつぐタイプになって、どこでも電話をかけられるようになった。今ではとっても小さい携帯電話も、最初はけっこう大きかったんだね。
CDやヘッドホンステレオができたのもこのころ。それまで家で聴(き)くものだった音楽を外に持ち出すことができるようになった。レコードにくらべてカンタンで便利なCDができて、音楽がずいぶん身近になったんだ。
家の中にも便利なものがたくさん登場したよ。今ではDVDレコーダーなどがあるけれど、みんなの家ではまだまだビデオが活躍(かつやく)しているんじゃないかな。ビデオはもっと前から、放送局なんかで使われていたけれど、家庭用ができたのが、ちょうどこのころ。テレビ番組はだいたい1時間区切りだけど、長いドラマは3時間くらいある。それにあわせて、6時間もの長時間録画ができるようになっていたんだ。
ビデオができる前は、見たいテレビ番組があると、その時間には必ずテレビの前にいなければならなかったけれど、テレビ番組を録画できるようになったので、時間に関係なく好きなときに見られるようになった。仕事から遅(おそ)く帰ってきてプロ野球を見たり、映画(えいが)を録画しておいて休日に見たり、そんな時間のコントロールもできるようになったんだね。また、ビデオカメラもこのころにできたから、みんなの小さいころのビデオなんかも撮(と)っておけるようになったんだよ。