家電の高機能化と小型化の時代

1974(昭和49年)
IH調理器
1981(昭和56年)
3ドア冷蔵庫
1977(昭和52年)
オーブンレンジ
1984(昭和59年)
パーシャル冷凍冷蔵庫
1979(昭和54年)
マイコンジャー炊飯機
1986(昭和61年)
コンパクト食器洗い乾燥機
1981(昭和56年)
音声が出る電子レンジ
1988(昭和63年)
IHジャー炊飯器

マイコン(マイクロコンピュータを短くしてこう呼ぶんだよ)が家電製品に組みこまれるようになったのがこの時代。マイコンが登場して一番変わったのは、台所じゃないかな。どんなふうに変わったかを、おべんとう作りで考えてみよう。

まずごはんを炊(た)く。それまでは夜のうちにお米をといでも、おいしく炊くためには朝早く起きてスイッチを入れなければならなかった。でもマイコンジャー炊飯器(すいはんき)なら、タイマーをしておけば、温度を調整しながらセットした時間には炊きあげて、その後もおいしく保温(ほおん)しておいてくれる。起きたときには、とてもおいしいごはんが炊けているってわけ。

おかずも、夜のうちに作って冷蔵庫(れいぞうこ)に入れておけば、朝は電子レンジが活躍(かつやく)する。このころの電子レンジは、使い方のよくわからない人のために声で使い方を知らせしたり、オーブンの機能(きのう)がついたりしたものができたから、とても便利に使えるようになったんだよ。おかずの横に入れるミニトマトだって、野菜を入れておく部屋のある3ドア冷蔵庫なら、フレッシュなままだから、おいしいおべんとうができるでしょう?

このころになると工場でもたくさんのコンピュータが使われるようになった。また、作る人たちの工夫によって、便利な家電製品が安くできるようになったんだ。使う人は、新しい製品を買ってくれば生活が便利に変わる。そうして、家電製品が生活を引っぱっていく時代がはじまったんだよ。