家電の高機能化と小型化の時代

1977(昭和52年)
蛍光灯パルック
1988(昭和63年)コードレスアイロン
1980(昭和55年)
縦型掃除機
1980(昭和55年)
電球型蛍光灯
1984(昭和59年)
マイコンアイロン

便利な家電製品(せいひん)は、身の回りにもたくさんできてきたよ。たとえばコードレスアイロン。それまでのアイロンはコンセントにつないで使うかたちだったので、コードに引っかかったりして、かけにくかったんだ。洗濯(せんたく)屋さんのように長い時間アイロンを使うところでは、アイロンのコードを上からぶら下げて、洗濯物に引っかからないように工夫していた。それで、コードがなくなればもっと便利だと考えて作られたのが、コードレスアイロンっていうわけ。

こうして便利に使えるようになった家電製品だけれど、ただ便利なだけじゃなく、もっとステキなものがいろいろ登場しはじめたんだ。

どういうものかって? たとえばふでばこは、えんぴつや消しゴム、定規(じょうぎ)などを入れておくものだよね。でもどうして、みんなのふでばこには色が付いていたり、絵がついていたりするんだろう? 答えは「そのほうが楽しいから」だよね。

最初の頃は便利なだけでよかった家電製品も、このころになって家の中全体がカラフルになると、それにあわせておしゃれな、ファッションタイプのものが登場してきたんだ。

鉄やアルミが中心だった家電製品にも、このころにはいろいろな色がつけられるプラスチックがたくさん使われるようになった。また、工業デザインという仕事をする人が増(ふ)えてきて、かっこよく、きれいな色のものが生み出されるようになったんだよ。

そうしてできたものは、ただ使うというだけじゃなくて、生活をきれいに見せる役割(やくわり)もするようになった。家電製品についての考え方も、少しずつ変わってきたんだね。