ものが燃(も)えるには酸素(さんそ)が必要なの?

なぜ火が燃えるのか、火の正体とは何なのかを、人は長い間つきとめることができなかった。火をつけたろうそくにコップをかぶせると、しばらくすると火が消えてしまう。これは、ろうそくが燃えて、コップの中の空気が少なくなったせいだ。このことから、ものが燃えるには空気が必要だと考えられた。正確(せいかく)にいうと、空気が必要なのではなく、空気の中に含(ふく)まれる酸素が必要なんだ。

つまり、燃えるというのは、「何かが高い温度で、酸素と結びつくこと」だよ。たとえば木に火を近づけると、木に火が燃え広がるよね。これは、火に近づけると木が熱くなって、燃えやすい気体(つまりガス)が出てくる。その気体が、空中の酸素と結びついて燃えているんだ。だから本当は、木そのものが燃えているのではなく、木から出た気体が燃えているってことだよ。