火を使って金属(きんぞく)が作れるの?

金属の取り出し方 鉄や銅(どう)などの金属(きんぞく)は、火を使って作るって知っていたかな。金属は石と違(ちが)って、たたいても壊(こわ)れないし、かたい石でたたくと薄(うす)くのびていろいろな形にできる。鉄や銅などの金属を作るには、原料となる鉱石(こうせき)が必要だ。鉱山などから鉱石をとってきて、炉(ろ)の中で木炭を燃やし続ける。そうして鉱石を溶(と)かし、金属を取り出しているよ。

日本では、今から2000年ほど前、金属の作り方が伝わったといわれているよ。ちょうどこの時代は、弥生(やよい)時代の終わりごろで、農業が行われるようになっていた。そこで、鉄でくわや鎌(かま)などを作り、田畑をたがやしたんだね。また、武器(ぶき)や仏像(ぶつぞう)を作るのにも、金属を使ったんだ。

金属は現代(げんだい)のわたしたちのくらしにも、欠かせないものだよ。さまざまな種類の金属をまぜて、それぞれの性質(せいしつ)をいかした合金を作っている。鍋や電気製品(せいひん)など、いろんな製品に用いられているよね。高温になってもとけたり壊れたりしないから、飛行機やロケットにも使われているよ。