昔の人は火をどう利用したのかな?
人が火を使うようになってから、人はほかの動物たちとはまったく違(ちが)う生活をするようになった。火は、暗い夜を明るく照らして、体を暖(あたた)めてくれる。人を動物から守ってくれる。火で食べ物を焼くと、やわらかくて食べやすいことも発見した。ひとつの火が、暖房(だんぼう)になり、照明になり、料理用にもなったんだね。
時代がすすむと、人は食べ物を煮炊(にた)きする土器を発明する。その土器を使ってお湯を沸(わ)かし、獲物(えもの)を煮て食べることを知った。 日本では5世紀後半の古墳(こふん)時代になると、農業とともに料理を作るためのかまどが伝わってきたといわれているよ。
こうして時代がすすむにつれて、それぞれの使い道に応(おう)じて火を使う道具が分かれていったよ。料理をするには、かまどやいろり。暖房と料理用を兼(か)ねて、寒いヨーロッパでは暖炉(だんろ)が作られた。日本では江戸(えど)時代に、炭火で暖まる七輪が広まった。おふろを沸かすのにも、薪(まき)を使って火で沸かしていたよ。