JLPGAツアー「パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント」が千葉県市原市の浜野ゴルフクラブで行われた。今大会は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、無観客での開催となったが、テレビ放送に加えインターネット中継も実施。3日間生中継で、熱戦の模様を届けた。

優勝経験もある経験豊富な実力者、勢いのある若手やアマチュアたち10人が3打差にひしめく大混戦の中スタートした最終日は、トータル5アンダーで上田桃子選手と大里桃子選手が並び、2大会連続のプレーオフとなった。パー3の9番ホールで行われたプレーオフでは、1回目は互いにパーセーブ、2回目で1オン2パットのパーセーブした上田選手に対し、大里選手が2オン2パットのボギーとなり、見事上田選手が今シーズン初勝利、ツアー通算16勝目をあげた。尚、ベストアマチュアにはトータル4アンダーで岩井明愛選手が輝いた。

最終日は朝から風が吹き荒れ、コース周辺の最大瞬間風速が20.2m/sを記録するなど、決勝ラウンドに進んだ60人のうちアンダーでまわった選手が3人。多くの選手が苦戦する中で、優勝した上田選手の卓越したコースマネジメント力が勝利を生んだ。

コロナ禍の無観客開催で会場をギャラリーで埋め尽くすことは叶わなかったが、インターネット中継は最終日の終盤に同時視聴者数が約15万人と最高潮に達した。全国各地から多くのギャラリーがオンラインで上田選手の優勝を決めた最後の1打を見届け、白熱した戦いの幕を閉じた。